ロシア中央銀行、ブロックチェーン基盤のデジタル住宅ローンプラットフォームを開始
ロシア連邦中央銀行は、FSB承認のマスターチェーン(Masterchain)と呼ばれるブロックチェーンを使用したデジタルな住宅ローンプロジェクトの開発を開始したことが、国営通信社RIAノーボスチの報道で明らかになった。ロシアの中央銀行は、国内で開発されたマスターチェーンと呼ばれるブロックチェーンを搭載したデジタル住宅ローンプラットフォームを開発していると伝えられている。
中央銀行の初代副知事であるOlga Skorobogatova氏によると、マスターチェーンは最近デジタルモーゲージのサポートを開始しており、これは次期プラットフォームの基盤となるとのことだ。また、伝えられるところによると、Masterchainはロシアで最初のFSB認定を受けた最初のブロックチェーンプラットフォームであり、以前のレポートによると、Ethereumベースのブロックチェーンで作られており、2017年にロシア銀行と提携している法人であるFinTech協会によって立ち上げられた。
Masterchainが電子住宅ローンに使用されるのはこれが初めてではなく、2018年9月にRaiffeisen Bank Internationalのロシアの子会社が、取引の当事者、クレジットローンとそのデュレーション、およびMasterchainの分散型預託システム(DDS)で購入した物件に関するデータを含む住宅ローン文書を発表したと伝えられている。
一方で、中央銀行のブロックチェーンの努力にもかかわらず、ロシア政府全体は仮想通貨に対して懐疑的な見方を示しており、今月初め、地元の議員は、デジタル資産と仮想通貨の違法な取引に最高200万ルーブル(27,800ドル)と7年の懲役を科すことを提案している。最近、ロシアでブロックチェーンが加速している理由の一つに、ロシア最大の商業銀行Sberbankがブロックチェーン技術を活用した約5,000台の非接触型ATMを購入するために、およそ1億850万ドルの入札をおこなったことに起因しているようだ。