Googleがビットコイン先物プロバイダーCMEグループに10億ドルを投じる

GoogleがCME10億ドルを投資

Googleはビットコイン先物を提供するCME(Chicago Mercantile Exchange=シカゴ・マーカンタイル取引所)グループに10億ドル(約1,136億7,000万円)を投資した事が海外の大手メディアの報道によってわかった。

ビットコインサービスを提供する先物取引所大手のCMEは、コア取引システムをクラウドに移行することを目的として、Googleから10億ドル相当の巨額の投資を確保した。このニュースは大手メディアWall Street Journalによって報じられ、テクノロジー大手がCMEにクラウドサービスを提供して「毎日数兆ドルの取引を処理する市場に電力を供給する」と伝えている。GoogleCloudのトーマス・クリアン(Thomas Kurian)CEO(最高経営責任者)は次のように語っている。

この投資は1つの企業だけでなく、地球上の金融システム全体の変革をサポートするというGoogleの意図を示しています。


Googleテクノロジーを使用して新機能開発へ

GoogleとCMEは10年間のパートナーシップに合意しており、CMEは新規ユーザーをより早くオンボーディング(※教育・育成)し、AIソフトウェアなどのGoogleテクノロジーを使用して新しい機能を開発するよう努めていく。

CMEは、時価総額が約800億ドル(約9兆940億円)の世界最大の取引所オペレーターの1つである。一方、Googleは、2020年の世界市場シェアの6.1%を占める4番目に大きなクラウドプロバイダーである。Gartnerのデータによると、2020年には世界中のクラウドインフラストラクチャーで収益の6.1%を受け取り、そのリストの一番上にあるのは、2020年に40%の市場シェアを持つAmazonで、MicrosoftとAlibabaGroup続いている。

100年以上前に立ち上げられたCMEは、原油や金から株式市場の先物まで、さまざまな市場へのエクスポージャーをクライアントに提供している。2017年12月にCBOEと一緒にビットコイン先物をローンチした初のプラットフォームで、毎日数兆ドルがプラットフォーム上を循環しているのを目にしている企業だ。このパートナーシップにより、CMEを潜在的な顧客に近づけ、操作を簡単に実行できるようにし、市場リスクを監視するAIベースのソフトウェアなどのGoogleテクノロジーに基づく取引ツールを革新できるという。CMEはビットコイン先物取引を開始することで仮想通貨市場の一部にもなっており、2017年以降同社は、世界最大の資産運用会社であるBlackRockを含む複数の巨大機関投資家との取引を促進してきたほか、イーサリアム先物取引をリリースし、最近ではマイクロイーサリアム先物契約を開始することで倍増させている。

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