「ブロックチェーンを実装している90%が約18ヶ月以内に見直される」|Gartner社レポート

「ブロックチェーンを実装している90%が約18ヶ月以内に見直される」|Gartner社レポート

米国コネチカット州に拠点を置くIT関連の調査、助言を行う企業であるGartnerは、仮想通貨の基盤となっている技術、ブロックチェーンについて「ブロックチェーンを実装している90%が約18ヶ月以内に見直される。」と予測していることが明らかとなった。

その背景として、2021年までにブロックチェーンプラットフォームの実装の90%が、競争力、安全性を保ち、陳腐化を避けるために必要なものであると考えているようである。

同社のシニアディレクターであるAdrian Lee氏はブロックチェーン技術について、次のように自身の考えを発言している。

「ブロックチェーンプラットフォームは新たなプラットフォームであり、現時点ではコアブロックチェーンテクノロジーとほとんど区別がつかない。」

同氏は、ブロックチェーンに対して技術自体を大きく批判しているわけではないが、ブロックチェーン技術が今後、主流になるとは考えていないようだ。

その理由として、「ブロックチェーンを説明するときに、“安全”や“セキュリティ”などという言葉が使用されるが、この機能が本当い機能するのか、またはその利点および、プロセスと比較してブロックチェーンを採用するのが望ましいか判断するのが難しい状況である。」と述べている。

要するに、技術的にブロックチェーンは優れたものがあるのは事実であるが、ブロックチェーン技術を採用するプロセスや真実性が不透明であるため、世界中で採用されることはないと考えているようである。

ある調査では、2025年までにブロックチェーンを採用したビジネスが1,760億ドルまで成長し、その成長は2030年までには3.1兆ドルまで成長すると予想されているものもある。

今後の、仮想通貨の普及には欠かせないブロックチェーンの成長には、注目が集まる。