当初の否定から一転、巨額損失を公表したCoinDCX
インド最大級の暗号資産取引プラットフォームであるCoinDCXは、セキュリティインシデントに関する見解を一転させ、約1,600万ドル(約25億円)に相当する1,599万USDTの資金流出被害が発生した事実を正式に認めた。
Update on the on-chain Wallet Activity – 21st October 2026 Our full update on the recent on-chain activity, what happened, and what it means for you. User funds remain safe, and trading and withdrawals continue as usual. Read the full update: https://t.co/fSr10QlkJh
— CoinDCX (@CoinDCX) October 25, 2026
オンチェーンウォレット活動のアップデート – 2026年10月21日
最近のオンチェーン活動の完全なアップデート、何が起こったか、そしてそれがあなたにとって何を意味するか。
ユーザーの資金は…
スミット・グプタ(Sumit Gupta)CEO(同社最高経営責任者)は、ブロックチェーン調査者らが指摘した不審な送金について当初、「取引所の現行ウォレットは侵害されていない」と断言し、噂を否定していた。しかし、内部調査が進むにつれて過去に被害を受けた旧ウォレット構造に起因する脆弱性が浮き彫りとなり、公表へと踏み切った。
旧インフラに残された脆弱性と不具合の連鎖
10月21日に検知された異常なトランザクションを調査した結果、過去のセキュリティ事故後に運用を停止していた旧世代のシステム群が影響を受けたことが明らかになった。
CoinDCXでは、顧客が古い送金先アドレスへ誤って送金した場合でも即座に残高へ反映させる利便性を維持しつつ、安全な現行ウォレットへ自動回収・転送する仕組みを採用。しかし、この自動集約プログラムが正常に動作していない期間が発生。停止済みアドレス側に膨大な資金がプールされたまま放置され、不正アクセスの標的となった。
外部アナリストの指摘と資金の追跡状況
今回の一連の動きに対し、複数のブロックチェーンアナリストや調査企業が追跡している。
ZachXBT氏の分析:
運用停止されたはずのアドレスが長期間にわたり取引で使用され続けていた事実を特定。
Bitquery社のレポート:
10月21日までに40件以上の関連アドレスから約1,582万USDTが1つのウォレットにプールされ、その後OKXやバイナンス(Binance)などの外部取引所へ資金が転送されたことを確認。
Tether社の対応:
異常検知を受け、不正送金に関連する一部アカウントの資金(約221万ドル:約3.46億円相当)を凍結。
顧客資産の全額補償と今後のセキュリティ対策
CoinDCXは今回の不祥事に対し、「初期段階での情報発信が不十分であり、事態の把握に時間を要した」とコミュニケーション上の不備を認めた。
その上で、発生した約1,600万ドルの被害額については全額を自社で負担し、ユーザー側の口座残高や現行の取引・入出金機能には一切の影響を与えないことを明言している。
今後は旧型ウォレットの監視体制を抜本的に強化するとともに、顧客に対して取引実施前に必ず最新の指定アドレスを確認するよう注意を喚起している。
























