リップルがクリアプールおよびシカーダと提携
暗号資産・決済ソリューション大手のリップル(Ripple)社は、クリアプール(Clearpool)およびシカーダ・パートナーズ(Cicada Partners)とタッグを組み、XRP Ledger(XRPL)上に新たな機関投資家向け融資・信用取引インフラを構築すると発表した。
— Cicada Partners (@cicadacredit) August 20, 2026
実利回り:機関投資家向け融資がXRPLに登場
Ripple、CicadaCredit、ClearpoolFinによる共同発表
DeFi Yieldには信頼性の問題がある
現在、DeFiにおける利回りの約98%は、ループ取引、裁定取引、ベーシス取引、ポイント取引…
従来のDeFi(分散型金融)におけるレバレッジや取引インセンティブ主導の利回りとは一線を画し、現実世界の事業活動に裏付けられた「実体経済の利回り」をオンチェーンに導入する試みだ。
強みを持ち寄る3社の役割分担
このプロジェクトでは、各領域の専門性を持つ3社が強固な連携体制を敷いている。
Clearpool(インフラ提供):
累計9億3,000万ドル(約1,478億円)以上の融資仲介実績を活かし、XRPLのLending Protocol(レンディング・プロトコル)やSingle Asset Vault(シングル・アセット・ボールト)を活用した信用取引レイヤーを構築する。
Cicada Partners(審査・管理):
8億6,000万ドル(約1,366.8億円)規模の引受実績を背景に、ファンドマネージャーとして借り手の選定、融資条件の設定、財務モニタリングなどのリスク管理を一手に担う。
Ripple(資金供給):
最終的な損失補填者ではなく、他の機関投資家と同等のポジションであるリミテッド・パートナー(LP出資者)としてファンドに資金を投入する。
RLUSDとXRPが果たす重要な役割
融資のベースとなる資金には、NYDFS(ニューヨーク州金融サービス局)の規制下で運用され、大手金融機関BNYがカストディを担当するRippleの米ドル連動型ステーブルコイン「RLUSD」が採用される。
調達された資金は、フィンテック企業や決済事業者、暗号資産サービスプロバイダーの運転資金として活用される計画だ。また、一連の決済処理やネットワーク手数料にはXRPが用いられるため、エコシステム全体の取引活発化とXRPの有用性向上が期待されている。
法規制に対応した安全な設計と開発の現状
従来のDeFi(分散型金融)が直面してきたコンプライアンス上の懸念に対しては、XRPLのネイティブ機能である許可制ドメインや認証機能(Credentials)、資産回収(Clawback)といったコンプライアンス設計を活用して対応する。これにより、厳格な参加資格の管理とリスク制御が可能になる。
現在、本機能に必要な各種プロトコル提案はコミュニティによるガバナンス投票の段階にあり、メインネットでの正式稼働に向け、開発者用ネットワーク(Devnet)上でClearpoolによる統合テストと技術デモが進められている。























