韓国の複数仮想通貨取引所が突然上場廃止を決定
韓国の仮想通貨取引所は、未確認のアルトコインを上場廃止または投資警告を発し、「コインクリーニング」に着手していることが分かった。
韓国内の仮想通貨取引所は、特定の金融取引情報の報告と使用に関する法律に従い、2021年9月24日(金曜日)までに韓国FSC(金融サービス委員会)への登録要件を満たすためのコインクリーニングに着手。6月16日(水曜日)に韓国金融セクターは、K-ISMS(Korea Information Security Management System=韓国情報セキュリティ管理システム)認証を取得した20件の仮想通貨取引所のうち11件が、5月28日(金曜日)に韓国政府仮想通貨取引管理計画が発表されて以来、コインの上場廃止または取引警告の発行を発表。
取引量が最大のUPbit(アップビット)は、韓国ウォン市場で5銘柄の仮想通貨上場を廃止し、25銘柄に対して警告を発した。また、Coinbit(コインビット)はについても8銘柄の仮想通貨の上場廃止を決定し、28銘柄の仮想通貨に警告を発している。さらに、Huobi Korea(フォビ)とGDAC(ジーダック)については、各取引所にちなんで名付けられたコインを上場廃止し、他の中小規模の取引所についても既にコインクリーニングに着手しているとのこと。
投資家からコインクリーニングに不満の声
コインクリーニングが進行している韓国において、仮想通貨を上場廃止するための明確な法的根拠がないため、投資家の間で混乱が高まっている。
多くの仮想通貨取引所は、上場廃止の理由として、満たされていない内部資格または投資家保護を指摘しているが、一部の取引所については深夜に上場廃止を発表した事で、投資家らの間で問題となっており、不満が高まっている。上場廃止または警告が発せられたコインについては、投資家が対応できない夜中に価格が70~80%下落した事が一部投資家の不満を買った原因とみられている。
韓国内の仮想通貨業界関係者らは、上場廃止の流れはしばらく続くと考えており、未確認のアルトコインのフィルタリングは、仮想通貨取引所の存続に直接関連する問題だと指摘する市場関係者の声も聞こえている。