SECがKryptoin のビットコインETF審査機関を延長へ
SEC(米国証券取引委員会)は、Kryptoin(クリプトイン)の上場投資信託(ETF)申請の審査期間を延長することを正式に決定したことが分かった。
SECは2021年6月9日(水曜日)付けの通知で、2021年7月27日(月曜日)に決定予定であったKryptoinのETF申請の審査期間を、約45日間延期することを決定した。SECは、NEXTMONEYの6月4日付けの特集記事「SECがWisdomTreeのビットコインETF承認を停止、7月に延期へ」で報じているように、WisdomTree(ウィズダムツリー)のビットコインETFアプリケーションのレビューを45日延期しており、これに続いて今回も同様の延長となり、SECが通知で次のように語っている。
SECは、提案された規則の変更と受け取ったコメントを検討するのに十分な時間を確保するため、提案された規則の変更に対して行動を起こすより長い期間を指定することが適切であると判断しました。
SECには複数のビットコインETF申請が待機
Kryptoinは最初の提出で、NYSE(ニューヨーク証券取引所)に株式を上場することを選択したが、その後、修正された提出でCboeBZX(Cboe Global Markets:シカゴ・オプション取引所グローバルマーケッツ)に変更している。
現在、SECの前に8つのアクティブETFアプリケーションがあり、「SECがWisdomTreeのビットコインETF承認を停止、7月に延期へ」で報じているように、VanEcK(ヴァンネック)とWisdomTree(ウィスダムツリー)の他に、ビットコインベースのETFを申請した他の企業には、NYDIG、SkyBridge Capital(スカイブリッジ・キャピタル)などが挙げられる。
また、Valkyrie Investmentsのスティーブン・マクラーグ(Steven McClurg)CIO(最高投資責任者)は、次のように語っている。
ここまで来るのに5年がかかった。SECがビットコインETFを認めるのではと考えるようになったのは、つい最近になってからだ。
WisdomTreeとVanEcKは、ビットコインETFに加えてイーサリアムETFも申請しており、イーサリアムETFの人気が高まっていることを意味している。イーサリアム の人気が高まったいくつかの理由としては、DeFi(分散型ファイナンス)、NFT(非代替トークン)、および仮想通貨資産のインフラストラクチャー改善に機関投資家からの注目が集まっているほか、PoW(プルーフオブワーク)からPoS(プルーフオブステーク)への移行計画にも注目が集まっている。
依然としてSECはビットコインおよび、イーサリアムETFに慎重な姿勢を示しているが、今後、SECでビットコインETFが承認されることになれば、仮想通貨業界に取っても大きな転換点になるだろう。