カルダノのエコシステムで恩恵を受けるアフリカ
分散化アプリケーションを開発するためのプラットフォームであるカルダノ(Cardano)のエコシステムが拡大するにつれて、多くのアフリカの住人が恩恵を受けていることが明らかになった。
アフリカはほとんどのブロックチェーンベースの技術会社にとって未開拓の地であったが、カルダノはこのアフリカ大陸で、かなりの需要を獲得している。カルダノの創設者である、チャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)氏によると、カルダノはさまざまなアフリカ政府と協力関係を構築しており、デジタル資源やサービスにアクセスできないアフリカ地域にいる何百万人を支援することに大きく貢献しているとのこと。特に、エチオピア、タンザニア、ケニア、南アフリカ、ナイジェリア、政府と協力し、カルダノブロックチェーンをベースにした分散型アイデンティティソリューションを展開しようと試みている。
これにより、豊富なメタデータ、デジタルウォレット、および支払いシステムにリンクできるデジタル版の身分証の作成などが可能になるとみられている。多くのアフリカの住民は、インフラ的環境や経済的環境などさまざまな要因により、適切な金融システムを利用できないことが多いとこれまでにも指摘されてきた。カルダノの出現により、新しく大規模な市場の出現をもたらす可能性もあると期待されている。
ホスキンソン氏の見たアフリカ
ホスキンソン氏は、アフリカが世界の舞台に描かれているように、不十分な大陸であるとは考えておらず、適切な資源利用率の欠如にあると指摘している。
さらに同氏は、現在のアフリカの状況を数十年前の中国と比較しており、かつて経済的地位が低かった中国と同じようにアフリカも発展する機会があると考えている。実際、ホスキンソン氏はかねてより次のように語っている。
人的資本や物的資本、経済学の全てが正しい方向に向かっていることを考えると、今後10年間でアフリカが最も有望な経済環境になると確信している。