市場後退にもかかわらずビットコインウォレット数が増加

市場後退の中でビットコインウォレット数が増加

主要仮想通貨であるビットコイン(Bitcoin/BTC)は、スポットETF(上場投資信託)の承認以来大幅な下落を経験し、投資家の間で否定的な意見を引き起こしている事が明らかになった。

市場主力仮想通貨であるビットコインの中長期の価格予想について専門的役割を果たしているアナリストは、ビットコインの大規模な蓄積が続いていることを指摘。仮想通貨メディアによると、1月を通じて1,000~10,000BTCを保持するウォレットの数が急増。ETF承認日のピークから価格が12%下落したにもかかわらず、ビットコインウォレットの増加が起こっている。

IntoTheBlockのデータによると、クジラ投資家は2024年初来、仮想通貨保有を7万6,000増加させており、これは現在の市場価格で30億ドル(約4,443億円)以上に相当。専門家らは、スポットETFの承認を受けてビットコイン市場への多額の資金流入が予想しており、さらに、主要仮想通貨は年末までに10万ドル(約1,480万円)に達し、2025年末までに20万ドル(約2,960万円)に近づく可能性があることが予想されている。

ビットコインの長期保有

このような前向きな予測により、経験豊富な投資家が短期的なボラティリティを無視して積み立てを続ける可能性があると指摘されている。

ビットコインに対するクジラの強気スタンスを反映する別の尺度として、クジラが保有するロングポジションの数が挙げられている。Hyblock Capitalのデータに関連した分析によると、Binance のクジラ口座の6割以上がビットコインを長期保有している。スポットETFの承認以降、ロングポジションが急増しており、この議論を裏付けている。さらに、分析プラットフォームSoSo Valueの調査データによると、1月26日(金曜日)にはビットコインの流出が続き、GBTC(グレースケール・ビットコイン・トラスト)ETFから純額2億5,500万ドル(約377.8億円)が流出。また、グレイスケール以外のETFは2億6,900万ドル(約398.5億円)の純流入を記録。上場以来、スポットETFは1月26日時点で7億5,600万ドル(約1,120億円)を積み上げているが、GBTCは50億ドル(約7,407億円)以上の流出により大幅な減少を経験している。