BNBチェーン、3月20日にパスカル(Pascal)ハードフォークを予定

BNBチェーンのパスカルハードフォークを象徴する未来的なデジタルイメージ。BNBロゴが輝き、ハードフォークによる技術革新を表現。

BNBチェーンの最新アップグレードとその影響

BNBチェーンは、2025年3月20日(木曜日)、「パスカル(Pascal)」ハードフォークをメインネットで実施する予定だ。

バイナンス(Binance)が支援するこのブロックチェーンネットワークは、テストネットでの実装成功後、正式なローンチ準備が整ったと発表している。

日本語訳:
BNBチェーンのPascalハードフォークが3月20日にメインネットに登場します。
このアップグレードにより、EIP-7702スマートコントラクトウォレット、EVM互換性の向上、開発者の柔軟性の向上が実現します。

今回のハードフォークは、BNBチェーンのEVM(イーサリアム仮想マシン)との互換性を向上させ、開発者の柔軟性を強化することを目的としている。EIP-7702の導入により、EOA(外部所有アカウント)がスマートコントラクトを実行できるようになり、ウォレットがスマートコントラクトとして機能することで、ガス代不要の取引や一括承認、スワップが可能となる。

バイナンスの共同創設者ジャオ・チャンポン(趙 長鵬:Zhao Changpeng)氏も、このアップグレードを「重要なハードフォーク」と表現している。

ノード運営者とバリデータへの影響

BNBチェーンによると、バリデータ、ノードの運営者、仮想通貨取引所は、3月20日午前2時10分(UTC)までにBNBスマートチェーンv1.5.7またはopBNBv0.5.6へアップデートを行う必要がある。

更新を怠ると、アップグレード後にノードが同期されなくなる可能性がある。また、開発者は、新しいトランザクションタイプに合わせてDApp(分散型アプリケーション)をテストし、アップデートする必要もある。

今後のアップグレード計画とBNBチェーンの成長

BNBチェーンは、パスカルハードフォークに続き、さらなるネットワークの高速化を目指している。

■予定されているネットワーク強化

  • ローレンツ(Lorentz)ハードフォーク(2025年4月):ブロック間隔を1.5秒に短縮し、より高速な取引を可能にする
  • マクスウェル(Maxwell)ハードフォーク(2025年6月):BNBチェーンの取引の最終確定時間を0.75秒に短縮


AIとミームコインが牽引するBNBチェーンの成長

近年、BNBチェーンはAI(人工知能)とミームコインの影響で成長を遂げている。

ソラナ(Solana/SOL)におけるミームコインの活動が減少する中、BNBチェーンではミームコインによる取引量が増加。特に、ジャオ氏が愛犬の名前を「ブロッコリー」と発表したことがきっかけで、ネットワーク上のミームコイン取引が活発化、さらに、BNBチェーンではAI関連プロジェクトも急成長しており、チャットボットやインフラストラクチャー、データ管理、ローンチパッドなど、50を超えるAIプロジェクトが稼働している。こうした要因により、DEX(分散型取引)の取引量が増加し、BNBスマートチェーンは過去30日間でソラナとイーサリアムに次ぐ3番目のDEX取引量を記録した。

BNBチェーンはこれらの成長を背景に、さらなるネットワーク強化を目指している。

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2022年1月から仮想通貨を触り始め、みるみるうちにNFTにのめり込んでいった。 現在はWeb3とECの二刀流で生計を立てている 得意なのは喋る事、好きな食べ物はカレー、好きなゲームは格闘ゲーム