コインベースIPO、280億ドルの価値がある可能性=調査

Coinbase(コインベース)のIPOに280億ドルの価値

12月18日付のNEXTMONEY「仮想通貨取引所コインベース、米SECにIPO申請」記事でも紹介したように、Coinbase Globalは、SEC(U.S. Securities and Exchange Commission=米国証券取引委員会)に登録届出書の草案を秘密裏に提出したと発表した。

この発表の中で、コインベース社が米国に拠点を置く公開会社のためにSECが要求する新しい証券初期登録フォームの「フォームS-1」を引用している。米国内の取引所への上場の条件として、一定基準を満たす企業または証券については、株式を取得する前にS-1を提出する必要がある。

新規株式公開を申請する予定の企業が要求するSECフォームS-1は、1933年に施行開始された証券法に基づく登録届出書としても知られている。

280億ドルのIPO

MessariCryptoの研究者であるミラ・クリスタント(Mira Christanto)氏は、会社のビジネスと取引数値のいくつかを深く掘り下げ、280億ドルの潜在的な評価額に到達した事を公表している。

同氏は、評価を導き出すために使用されたモデルは、取引手数料、保管手数料、デビットカード、およびその他の基準によってCoinbaseの事業セグメントを分割したと付け加えている。取引量は主に機関投資家からのものであり、顧客あたりの平均保有額は703ドル約72,000円であった。

仮想通貨の保管額はさらに印象的である。2019年に保有されていた70億ドル、約7,250億円から、2020年にTradingviewが報告した仮想通貨時価総額全体の3.12%に相当する200億ドル、2兆700億円と、約3倍にまで増加している。

モバイルソフトウエアおよびクラウド系サービスを手掛けるMicroStrategy(マイクロストラテジー)、仮想通貨投資および資産マネジメントを手がけるBitwise(ビットワイズ)、Grayscale(グレースケール)はすべて、ビットコインが記録的な価格ピークに達したため、投資、運用資産、ファンドの株価の面で急上昇している。

その反面、コインベースが多くのユーザーにとって残念に思われているのが、ビットコインの価格が急上昇している間、しばしば停止している点である。クリスタント氏は、公開の準備を示す大手企業の取締役会の改造についても言及しており、次のように語っている。

最近、コインベースは取締役会を入れ替え、ベンチャーキャピタリストのマーク・アンドリーセン(Marc Andreessen)氏と、Googleのベテラン社員であるゴクール・ラジャラム(Gokul Rajaram)氏を、元Cisco(シスコ)最高財務責任者であったのケリー・クレイマー(Kelly Kramer)氏とともに、同社の価値が280億ドルになる可能性のあるオファリングの最終準備に加えました。

仮想通貨取引所コインベース、米SECにIPO申請

2020.12.18

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はじめまして!仮想通貨やブロックチェーンの国内外の仮想通貨や関連ニュースを通して、ためになる知識をどんどん吸収していきたいと猛勉強中!。 普段は鳥の声さえずる緑豊かな田舎で2児の子供とバタバタしながらの~んびり暮らす、スローライフに憧れるちょっぴりドジな母の一面も。 将来は、田舎に広い庭のある小さなお家に住むぞ~!