7日のASIC(オーストラリア証券投資委員会)が発表した事業計画によれば、ASICでは今後、仮想通貨取引所及び、ICO(イニシャル コイン オファリング) への監視を強化していくようである。
ASIC releases its corporate plan for 2018-2022 https://t.co/81STNwLdtc
— ASIC Media (@asicmedia) September 7, 2018
2017年にASICはICOに関するガイドラインの発表を行っていたが、仮想通貨取引所に関する規制には触れていなかった。しかしオーストラリア国内の仮想通貨取引所では、ASICでない規制当局によって、KYC(顧客確認)及び、AML(マネーロンダリング対策)の2つが取引所の基準として制定されている。
今回の発表でASICは、仮想通貨業界における損害等の脅威を減らす為には、仮想通貨取引所に重点的に力を入れていく事が重要であるとしている。オーストラリアではこれまで、金融商品のデリバティブ取引、取引及び、決済業者とその他の市場への参加者を対象に、許認可方式を採用していたが、さらに監視的なアプローチも取り入れられることが今回の発表で明らかになった。
今後ASICでは、仮想通貨取引所等の金融機関へ対し、当局の監査員を派遣する等して監視体制を強めていく事となる。
またASICではICOに関しても、法令遵守を確実なものとしていくため、これまで以上に監視を強めていく予定である。
オーストラリア政府は仮想通貨に対し、積極的な姿勢であり、安心して仮想通貨を利用していく為の法整備が着々と進んでいっている。政府が積極的に仮想通貨を受け入れようとしている事からも、今後アーストラリアにおいて更なる仮想通貨の普及が、期待されている。