マルタ共和国でBTC決済でのみ購入可能な物件が販売中

現在、マルタ共和国の首都にある邸宅が550BTCで売り出し中である。この物件を扱う不動産会社、CryptoHomes(クリプトホームズ)社では、この物件を購入する際の支払い方法は、BTC(ビットコイン)での支払いのみとしている。7日現在550BTCは日本円でおよそ4億円相当となっている。

マルタ共和国の首都であるバレッタにあるこの邸宅は1600年代にに建設された。邸宅の総面積は860㎡で、18ものベッドルームとバスルームを備えるという。またこの物件では住居としての使用はもちろんの事、オフィスとしての利用や、ホテルへの改築許可も取得済みとの事からホテルとして営業する事も可能であるという。

この物件の所有者であるIan Fitzpatrick(イアン フィッツパトリック)氏は、「私は、仮想通貨などの新たなビジネスのコミュニティに属している多数の富裕層は、マルタを非常に魅力的な投資対象として見ていると考えている。」と話した。

仮想通貨での不動産取引に関し、CryptoHomes社のDennis Avorin(デニス アヴォリン)氏は「仮想通貨は投資目的というだけでなく、固定資産購入の手段としても利用可能な事を知ってほしい。マルタの不動産市場は個々数年拡大の傾向にあり、購入に当たって仮想通貨の利用を促していきたい。」と述べている。

また、仮想通貨決済での不動産販売に関していえば、今年1月にはスペインでもBTCによる不動産取引が行われていた。この取引はスペインを拠点とする不動産会社であるMister Piso(ミスターピソ)社が、BTC決済でアパートを販売したものである。

Mister Piso社は仮想通貨決済での不動産取引に関し、「仮想通貨決済での不動産取引)は既存の不動産取引に比べ、非常に簡潔であり、顧客は物件の購入を希望する場合、今までのように署名や公証人の依頼等の代わりに、仮想通貨ウォレットと仮想通貨さえあれば、その場で仮想通貨の価格に基づいた迅速な取引が可能である。仮想通貨での不動産取引によって、銀行を通す必要がなくなるため手数料等の余計なコストの削減が可能となる。」と説明している。

仮想通貨を利用した不動産取引は日本を含め様々な国や地域で、徐々に拡大中であり、今後更なる発展により、人々の仮想通貨利用の機会が増加していく事が予測される。