リップル社、ブレバン・ハワード社へプライムブローカレッジサービスを提供

リップルがブレバン・ハワード社へプライムブローカレッジサービスを提供

暗号資産関連の金融インフラを提供するリップル(Ripple)社は、世界的な大手オルタナティブ投資運用会社であるブレバン・ハワード(Brevan Howard)社とのパートナーシップをさらに強化し、同社が運用するファンドに対して「Ripple Prime」を通じた高度なプライムブローカレッジサービスの提供を開始することを発表した。

日本語訳:
リップル・プライムは、ブレバン・ハワードに対し、マルチアセットのプライムブローカレッジ、クリアリング、ファイナンスサービスを提供開始し、世界有数のオルタナティブ投資運用会社との関係をさらに…

今回の提携拡大により、約350億ドル(約5.5兆円)の資産を運用するブレバン・ハワード社は、伝統的市場からデジタル資産市場にいたるまで、複数の資産クラスをカバーする包括的なプライムブローカレッジ、清算、および資金調達(ファイナンス)サービスを単一のプラットフォーム上で利用できるようになる。

同社のアラン・マクグローティ(Alan McGroarty)COO(最高執行責任者)は、伝統的金融とデジタル金融の結びつきが一段と強まる現代において、機関投資家レベルの信頼性と品質を備えたデジタル資産インフラに対する需要が急増していると指摘。その上で、次のように高く評価している。

リップル社が築き上げた独自のプラットフォームは、当社の投資チームにおける業務の利便性向上だけでなく、資本効率の劇的な改善にも大きく寄与するものと期待しています。

また、Ripple Primeの社長であるノエル・キメル(Noel Kimmel)氏も、世界的なトップ投資運用会社であるブレバン・ハワード社からの厚い信頼は、同社の強力な競争力とクロスアセット(多資産対応)能力が正しく評価された結果であると強調し、両社の長期的なコミットメントを反映した重要なマイルストーンであると位置づけている。

堅固な既存の協力関係を基盤にした提携

今回の新たなサービス契約は、両社間で以前から築かれてきた強固な金融パートナーシップの延長線上にある。

ブレバン・ハワード社の関連ファンドは、2025年に実施されたリップル社の5億ドル規模におよぶ戦略的投資ラウンドに参画していた経緯を持つ。この当時の資金調達ラウンドでは、Fortress Investment Group(フォートレス・インベストメント・グループ)やCitadel Securities(シタデル・セキュリティーズ)といった名だたる金融機関の関連企業も加わっており、リップル社の企業価値は400億ドル(約6.3兆円)と評価されていた。

その後、継続的な自社株買いプログラムなどを経て、リップル社の評価額はさらに上昇を見せている。

Hidden Roadの買収から始まったプライム事業の急成長

リップル社によるプライムブローカレッジ部門Ripple Primeは、2025年にノンバンク系の大手プライムブローカーであったHidden Road(ヒドゥン・ロード)の買収を完了したことを契機に創設されている。

それ以降、リップル社は同プラットフォームの機能拡張を積極的に進めており、同年8月にはデルタ・ワン(Delta One)事業を始動。これにより、機関投資家やヘッジファンド、マーケットメーカー向けに、米国上場株式、各種指数、およびデジタル資産を対象としたトータル・リターン・スワップ(TRS)の提供を拡大している。現在、Ripple Primeは300社以上の機関投資家を顧客に抱え、年間3兆ドル(約475.2兆円)を超える取引の清算を処理する規模へと成長を遂げている。

今回の合意において、両社間でXRPやステーブルコインであるRLUSDの具体的な利用についての言及や明示的な発表はなされていない。しかし、リップル社が決済事業にとどまらず、カストディ、財務管理、機関投資家向けの高度なプライムブローカレッジ領域に至るまで、総合的な金融インフラプロバイダーとしての存在感を着実に高めていることは間違いない。

伝統市場とデジタル市場の垣根が急速に低くなるなか、両社の取り組みは今後の機関投資家による暗号資産市場への参入や、クロスアセット戦略の展開に大きな影響を与えるものとして注目を集めている。

 

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