韓国ソウル警察が偽Flare Network詐欺の容疑者3人を逮捕
韓国の警察当局は、新興ブロックチェーンプロジェクトFlare Network(フレア・ネットワーク)や「FXRP」のローンチ時期に便乗し、暗号資産XRPをだまし取った詐欺グループを摘発した。
容疑者らは、本物のプロジェクトを巧妙に模倣した偽サイトを開設。“元本保証”や“月利1.5〜1.8%の高配当”といった魅力的な条件を掲げ、不特定多数の投資家を誘引。さらに、信頼性を高めるために偽の解説記事やPR動画、プロモーションコンテンツを精巧に作り込むなど、組織的な手口で被害者を信用させていた。
被害者に対しては、特定の指定ウォレットへの送金時に海外取引所を経由させる複雑な手順を踏ませ、足取りを紛らわす工夫もなされていた。集金開始からわずか1週間余りでサイトは突如閉鎖され、投資家との連絡を絶っている。
被害規模と迅速な資産凍結の動き
警察の発表によると、この詐欺事件による被害者は71人に上り、騙し取られた資産は計340万XRP=123億ウォン(約13.3億円〜13.4億円相当)に達している。
一人当たりの平均被害額は約12万1,000ドル(約1,900万円)に上り、中には10億ウォン(約1億円相当)を超える巨額の被害を受けたケースも確認されている。
海外取引所から「不審な取引パターンが検出された」との通報を受け、ソウル警察が速やかに捜査を開始。通報からわずか3日以内に容疑者グループの暗号資産ウォレットの特定と凍結を行い、資金流出の防止と一部資産の回収に成功した。
追跡調査によると、犯行用ウォレットを通じて取引された資産の総額は273億ウォン(約30億円)規模に達していたと見られている。
主謀者の逮捕と追跡調査
今回の件に関与した20代後半から30代の容疑者男性3人が韓国国内で身柄を拘束され、主謀者らは加重詐欺罪などで起訴された。また、国外へ逃亡したと見られる4人目の共犯者については、国際刑事警察機構(インターポール)を通じて国際手配(red notice)が出されており、当局が捜査を継続している。
急増する「なりすまし詐欺」と業界の課題
近年、暗号資産市場への一般ユーザーの流入が進む一方で、新技術や公式チャネルに疎い投資家を狙ったなりすまし詐欺が猛威を振るっている。
かつての単純なフィッシングメールとは異なり、現在では本物と見分けがつかない高品質な偽プラットフォームを作成する高度化・組織化が顕著だ。
ブロックチェーン上の取引は匿名性が高く一度送金すると取り消せない不可逆性を持つため、送金後の資金回収は極めて困難である。専門家や警察当局は、「元本保証や常識外の高利回りを謳う投資勧誘には十分注意し、常に一次情報源や公式チャネルを確認してほしい」と強く呼びかけた。























