NYDIGが10億ドルの資金を調達
米国の資産運用企業大手ストーン・リッジ・ホールディングス・グループ子会社であるNYDIG(ニューヨーク・デジタル・インベストメント・グループ)が、最新のプレスリリースで、資金調達ラウンドから約10億ドル(約1,141億円)の資金を調達したと発表したことが分かった。
プレスリリースによると、資金調達ラウンドにはWestCap、FIS、MassMutual、Bessemer Venture Partners、Fiserv、Morgan Stanley、New York Lifeなど、保険関連企業が多数参加している。
企業関連データを提供するPitchBookのデータによると、今回の資金調達は、ロビンフッドマーケッツが1月に34億ドル(約3,880億円)を調達した後、7月にFTXトレーディングが10億ドル(約1,141億円)を調達することに続いて大きいものとなったとのこと。
リーディングプロバイダーになるための基礎を築くNYDIG
ニューヨーク市に拠点を置くNYDIGは、ウェルズファーゴアンドカンパニー、JPモルガンチェースアンドカンパニー、モルガンスタンレーのプライベートウェルスクライアントに、管理と保管の両方を行うビットコインファンドへのアクセスを提供していることで知られている。
NYDIGの共同創設者兼CEO(最高経営責任者)であるロバート・ガットマン(Robert Gutmann)氏は、今回の資金調達について、求められたパートナーシップは戦略的なものであり、あらゆる業界のビジネス向けのビットコインソリューションのリーディングプロバイダーになるためのNYDIGの基礎を築くためのものであると説明した。計画の一部はによると、現在のNYDIGの機関グレードのビットコインプラットフォームを改善することが予定されており、資産トークン化、スマートコントラクト、ビットコイン支払い、ライトニング支払いなどの機能を可能にするビットコインプロトコルのアップグレードが含まれているとのこと。
さらに、NYDIGのチーフイノベーションオフィサーのパトリック・セールス(Patrick Sells)氏によると、NYDIGは2022年に、約1,000の銀行、信用組合、フィンテック企業、小売業者が同社を通じて仮想通貨関連製品を提供すると予想している。実際、NYDIGは2021年にいくつかの資金調達ラウンドを行ってきており、3月にモルガンスタンレー、ニューヨークライフ、マスミューチュアルが主導したラウンドで2億ドル(約228億円)を調達したほか、4月までに、さらに1億ドルを調達している。