GumiとSBIが30億円規模の暗号資産ファンドを設立
日本のエンターテインメント・ブロックチェーン領域をけん引するGumi(グミ)は、金融大手のSBIファイナンシャルサービスと共同で、目標運用額30億円の「SBI暗号資産ファンドI」を設立した。
【お知らせ】
当社子会社の株式会社gC Labsを通じて、SBIファイナンシャルサービシーズ株式会社と共同で組成した暗号資産運用ファンド「SBI Crypto Fund Ⅰ」の運営を2026年8月1日より開始することを決定いたしましたので、お知らせいたします。https://t.co/dXHOQgIJy8— gumi公式 (@gumi_pr) July 28, 2026
このファンドは合弁会社「SBI Crypto Fund」を通じて運用され、出資比率はSBI側が51%、Gumi子会社のgC Labsが49%となり、さらに大和証券グループなどの強力な機関投資家も参加し、2026年8月1日より運用が開始されるとのことだ。
投資対象は主要取引所に上場するビットコイン(Bitcoin/BTC)や主要アルトコインに厳選され、ステーキングやポートフォリオのリバランス、ヘッジ取引を組み合わせた高度な運用スタイルを採用する。
背景にある法改正と現物ETFへの布石
今回のファンド設立の真の狙いは、将来的な「日本国内における現物暗号資産ETF(上場投資信託)」の解禁を見据えた運用実績の確立にある。
現在、日本市場では暗号資産ETFは未承認だが、国会では金融商品取引法および資金決済法の改正が可決され、2027年の施行に向けて規制環境が整備されつつある。暗号資産を金融商品として明確に位置づけ、不正取引への刑事罰強化や開示ルールの徹底が進められるほか、税制面でも最高税率55%から20%への引き下げ(2028年施行予定)が支持されるなど、制度の健全化が進行中だ。
Gumiは新設部門「Neo Crypto」などを通じ、規制緩和の波に備えて国内市場での先導的なポジションを築こうとしている。
拡大する自社バランスシートとSBIの暗号資産インフラ
Gumi自身も財務戦略として暗号資産の保有を急速に拡大しており、2026年4月末時点での暗号資産保有額は141億3,000万円と、前年の75億8,000万円からほぼ倍増。特に国内最大のXRPトレジャリー(財務保有)企業」目指す方針を掲げている。
一方で、パートナーであるSBIグループも市場拡大の波に乗っており、傘下の暗号資産取引所SBI VCトレードは、ビットポイントジャパンとの統合効果や企業による円安ヘッジ需要の高まりを受け、登録口座数が200万を突破。USDCやRLUSD、円ペッグ型トークンJPYSCといったステーブルコインの取り扱いを強化するなど、国内における受け皿を強固なものにしている。
法的規制の厳しさから諸外国に比べ規模の小さかった日本の暗号資産市場だが、GumiとSBIによる本格的な機関投資家向けアプローチは、国内市場を次のフェーズへと引き上げる大きな足がかりとなりそうで、注目されている。























