ロシア仮想通貨マイニング最大手BitRiverの創業者が拘束される、10億ルーブル規模の詐欺容疑

10億ルーブル規模の前払い金詐欺と資金流用の疑いでBitRiver創業者を拘束

暗号資産マイニング分野でロシア最大手のBitRiver(ビットリバー)を巡り、法的な混乱が一段と深まっている。

日本語訳:
ロシア最大の仮想通貨マイニング企業の創業者、10億ルーブルの詐欺容疑で拘束される モスクワの裁判所は、BitRiverの創業者イゴール・ルネツ氏を、10億ルーブル近くの大規模な詐欺容疑で自宅軟禁から2カ月の公判前拘留に移した。捜査当局は、ルネツ氏が支配する…

モスクワのザモスクヴォレツキー地区裁判所は7月、同社の創業者であるイゴール・ルネツ(Igor Runets)氏に対し、従来の自宅軟禁から公判前拘置施設への移送・勾留を決定した。捜査が進められる中、ルネツ氏は少なくとも2カ月間にわたり身柄を拘束される見通しだ。

10億ルーブル規模の前払い金詐欺と資金流用の疑い

検察当局は、ルネツ氏をロシア刑法が規定する「組織的集団による大規模詐欺罪」で起訴。捜査の焦点を当てているのは、同氏が実質的に支配する親会社Fox Group(フォックス・グループ)が2023年に結んだマイニング機器の供給契約である。

取引相手は、実業家オレグ・デリパスカ(Oleg Deripaska)氏が立ち上げた大手産業・エネルギーコングロマリット「En+」の傘下企業とされる。当局の発表によると、買い手側は約10億ルーブル(約20億円)を事前に支払ったものの、約束された32日間の期限内に機器が納入されることはなかった。検察側は、ルネツ氏に最初から履行の意図がなく、回収した資金を不当に流用したとみて厳しく追及している。

証人圧力を懸念し拘束措置を強化

今回の身柄拘束強化について、裁判所は被害額の大きさや、自由な状態に置かれた場合に関係証人へ圧力をかける危険性があるとの検察側の訴えを妥当と判断した結果だ。

今後はEn+による機器の詳細な検証作業や関係者への事情聴取を中心に事件の解明を進める方針だが、ルネツ氏の弁護団およびBitRiver側は現時点で公式コメントを控えている。

脱税疑惑から破産申請へ、重なる経営の暗雲

ルネツ氏の法的トラブルは今回が初ではない。2026年2月には資産隠匿による脱税容疑で逮捕され、自宅軟禁処分を受けていた経緯がある。さらに企業側の足元も揺らいでおり、親会社であるFox Groupは約920万ドル(約14.8億円)の負債を抱え、資金不足を理由に破産手続きへと追い込まれている。

業界トップとして暗号資産インフラを牽引してきたBitRiverは、創業者に対する刑事事件の拡大と破産手続きの波に呑まれ、所有権の移転や事業再編を余儀なくされる厳しい事態を迎えている。

 

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