キャスパーネットワーク、セキュリティ侵害に対処するため業務を停止
ブロックチェーンプラットフォームCasper Network(キャスパーネットワーク)は、2024年7月28日(日曜日)に発生した重大なセキュリティ侵害が収束したことをコミュニティに発表したことが明らかになった。
Casper Association, Casper Labs and the Validators/community are actively working to resolve the issue. The network has been halted and the security breach is contained. The issue has been identified and a solution is being worked on. Further updates will be provided.
— Casper (@Casper_Network) July 27, 2024
Casper Association、Casper Labs、バリデータ/コミュニティは、問題解決に積極的に取り組んでいます。ネットワークは停止され、セキュリティ侵害は封じ込められました。問題は特定され、解決策が検討されています。今後、更新情報が提供されます。
28日のXへの投稿で、Casper Networkキャスパーネットワークは、まだ問題を解決中だが、セキュリティ侵害は収まったと発表。というのも前日の27日、Casper NetworkはX上のコミュニティに対し、同チェーンが情報漏えいに見舞われ、ネットワーク活動が停止したことを発表した。ブロックチェーン・ネットワークの公式Xアカウントはまた、1日以内にさらなるアップデートを約束しており、28日の投稿では、解決策に取り組んでいるとも記されている。
同ネットワークは、ユーザーアカウントに影響を及ぼす悪意のある活動を防ぐため、エコシステム上のすべての活動を一時停止しており、Casper Networkは、セキュリティ侵害の影響を受けたのは少数の重要なアカウントのみであることを確認したとのことだ。
ブロックチェーンネットワーク運営停止も取引所で継続
Casper Networkは、公式Telegram(テレグラム)チャンネルでコミュニティを更新しており、この発表では、Casper Networkがこの問題にパッチを当てたら、セキュリティ侵害の詳細を公表することを明らかにし、公開されているGithubでコードの変更を公開することにも言及している。
しかし、Casper Networkのネイティブ仮想通貨であるCSPRの取引は、ブロックチェーンネットワークの運営停止にもかかわらず、取引所で継続されており、CSPRは過去1週間で15%以上下落している。
ハッキングがCasper Networkのネイティブトークンに影響を与えたという証拠はないが、CSPRは依然として0.01892ドルで取引されており、過去24時間で4.82%下落しており、24時間の取引量も大幅に減少しており、75%以上の減少を記録。それでも仮想通貨コミュニティは、情報漏えいを食い止めようとする同ネットワークの努力を称賛。ハッキングに関する詳細な情報と、どれだけのユーザーに影響があったかをまだ公表していないとのこと。
一方で、当NEXTMONEYの2024年7月19日付特集記事「仮想通貨取引所WazirX、サイバー攻撃で2億3000万ドルの損失」で報じたように、インドの仮想通貨取引所WazirX(ワジールX)もハッキングの被害に遭い、2億3,000万ドル(約354億円)を超えるユーザー資金が失われている。28日に同取引所は、被害を受けたユーザーが盗まれた資金の少なくとも一部を回復できるようにする社会化されたユーザー補償プログラムを発表し、物議を醸している。
昨年(2023年)、仮想通貨プラットフォームとユーザーは、さまざまなハッキングや侵害によって合計10億ドル(約1,540億円)を失っており、ハッキングの問題が重要視されている。