STEPNで100人の大型レイオフを実施
人気M2E(Move-to-earn=動いて稼ぐ)アプリSTEPNは最近、モデレーターやアンバサダーなど約100人をレイオフしたことが明らかになった。
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— Yawn Rong (@yawn_rong) October 11, 2022
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香港系日刊英字新聞South China Morning Postの報道によると、今回の人員削減は、STEPNが経営を厳しくしたというよりも、焦点の変更であるとみられている。しかし、これに対してSTEPN Web3アプリの代表者は、ボランティアの人員を解雇しただけであり、この記事は誤解を招くものだと主張している。
STEPNは着実な月間アクティブユーザーの減少へ
今回の人員削減の意義については、議論の余地があるものの、同アプリの月間アクティブユーザー数が激減していることは否定できず、Dune Analyticsが提供する統計によると、STEPNは5月に人気の最高点に達し、70万人以上の月間ユーザーがステップカウントアプリを使用していた。
Dune「Monthly Active Users」より画像引用
しかしその後、月間アクティブユーザー数は着実に減少しており、半分にまで減少した月もあり、厳しい経営状態が続いているのが現状だ。この大きな落ち込みの背景には、不安定な仮想通貨市場の状況に加え、Walk to Mint(歩いてMintする)(※1)の同じメカニズムを使用している独自の仮想通貨を立ち上げたスウェットコインとの競争が激化しているほか、STEPNの投資家資金のほとんどが、2023年3月までロックされていることにあるとのこと。
STEPNのMint(ミント)とは、2つのスニーカーを融合させ、新たなスニーカーを生み出す、つまり、歩いて新しいスニーカー(シューボックス)を誕生させる事を言う。
アップグレードの遅延でもSTEPNは進化へギアシフト
2022年9月13日にローンチされたスウェットエコノミーSWEATは、月間アクティブユーザーと総ユーザーでSTEPNを上回り、66カ国以上で最もダウンロードされた健康&福祉アプリだ。
しかし、STEPNの総時価総額は、依然としてSWEATの7倍の規模を誇っている。実際、多くのユーザーが、STEPNで稼ぐよりも多くの資金をアプリ内課金にお金をかけており、アップグレードを遅らせたにもかかわらず、STEPNはユーザービジョンを進化させるようにギアをシフト。一方、ヘルス&ウェルビーイングWeb3アプリのネイティブ仮想通貨であるSTEPNは、1日で2桁の暴落を記録している。