インド警察がPolygon(ポリゴン)ベースの苦情登録ポータルを立ち上げ

インド州警察がブロックチェーンベースの苦情ポータルサイトを立ち上げ

インドのウッタル・プラデーシュ(Uttar Pradesh)州にあるインドのシンボル的なインド・イスラーム文化の代表的建築で有名なタージ・マハルから約40km離れたインドの地区、フィロザバード(Firozabad)警察は、ブロックチェーンネットワークで警察の苦情申し立てができる苦情登録ポータルサイト「policecomplaintblockchain.in 」を立ち上げたことが分かった。

240万人の人口と21の警察署を擁する同地区は、新しいテクノロジーを活用して、犯罪被害者から提出された苦情の不変性と透明性を実現することを目指しており、フィロズバッド警察のアシシュ・ティワリ(Ashish Tiwari)上級警視は次のように語っている。

ブロックチェーンのような新しいテクノロジーを使用して、パイロットポータルである policecomplaintblockchain.inが立ち上げられました。これは無料で、市専用です。ブロックチェーンを使用する利点は、記録されたデータを改ざんできないことです。不変で透明です。

犯罪被害者からの苦情を登録するためのブロックチェーンベースのポータルサイトpolicecomplaintblockchain.inは、ポリゴン(Polygon)ネットワーク上に構築されており、OxPolygonモジュラーブロックチェーンソリューションを使用している。

フィロザバード地区の警察署長であるティワリ氏は、有名なIIT KGP(Indian Institutes of Technology=インド工科大学カラグプル)校のコンピューターサイエンスのM. Techである。ブロックチェーンベースの警察苦情ポータルサイトは、地方警察のスマートセルと協力し、Web3ソフトウェア作成を専門とする民間企業によって準備されたとのこと。

事実情報の操作と腐敗に対処

policecomplaintblockchain.inプロジェクトは、インドの刑事司法制度における重要な問題に対処することを目的としており、警察官が苦情の登録を拒否したり、苦情を操作しようとしたりすることを未然に防ぐ環境を構築する事が前提である

人々がブロックチェーンネットワークに苦情を申し立てられる環境を構築することで、フィロザバード警察当局は、人々が自由に苦情を申し立てができ、苦情内容が操作されないようにしようとしている。このプロジェクトは、下層部での汚職が大きな課題となっているインドの警察にとって、ゲームチェンジャーになる可能性があるため、非常に重要かつ注目されたプロジェクトである。Polygonのサンディープ・ナイワル(Sandeep Naiwal)CEO(最高経営責任者)は、インドで育ったため、警察の苦情を登録するためにブロックチェーンを使用することの重要性を理解しており、自分自身の心(考え)に非常に近いとTwitter上で語っている。