CBOEはグローバルXスポットビットコインETF上場申請を取り下げ
仮想通貨取引所Cboe BZXは、2023年8月にGlobal X Bitcoin Trustの株式の上場と取引を申請したが、2024年1月10日に他のスポットビットコインETFの申請とともに承認を得られなかったことが明らかになった。
SEC（米国証券取引委員会）は1月30日の通知で、Cboe BZXが2023年8月に初めて申請したGlobal X Bitcoin Trustの株式の上場と取引の申請を取り下げたと発表。当初2023年8月に申請されたこの申請は、SECが9月と11月に審査期間を延長するなど、何度も遅延に見舞われたが、1月26日にCboe BZXは提案を全面的に取り下げたとのこと。
今回の発表は、SECが米国の取引所におけるビットコインETFのスポット上場を初めて正式に承認してからおよそ3週間後に行われたものであり、CointelegraphがCboeとGlobal Xに回答を求めたが、両者は現時点で明快な回答をしていない。
SECは他の類似商品に対する評決を延期
今回の進展にもかかわらず、SECがGrayscaleのスポットイーサリアムETFやBlackRockのような資産運用会社の他の類似商品に対する評決を延期することを決定したことが示すように、規制の状況は依然として不透明だ。
スポットBTC ETFの承認に続き、SECは間もなくスポットETFの上場商品にゴーサインを出すだろうと多くの人が推測。同委員会はすでに、資産運用会社のBlackRockとGrayscaleが提供する商品の期限を延期しており、最終決定は5月になる見込みだ。1月26日時点で、Grayscale Bitcoin TrustのETFへの転換後、およそ50億ドル（約7,336億円）の資金流出があったことがデータで示されているが、1月10日にSECが承認したすべてのスポットBitcoin ETFには7億5,900万ドル（約1113.6億円）の純流入があったとのこと。
BlackRock提案イーサリアムETFのスポット銘柄も決定を遅らせる
SECの躊躇はビットコイン（Bitcoin/BTC）関連商品に限ったことではなく、同規制当局は、BlackRockが提案したイーサリアムETFのスポット銘柄についても決定を遅らせている。
SECは、検討期間の延長の必要性を理由に、最初の決定を延期し、仮想通貨ETFへのアプローチにおける慎重さと徹底的な精査のパターンを示唆。このような延期はSECの広範な戦略と一致しており、このような新しい金融商品の包括的な評価を確実にするために、しばしば期限を延長しているとのことだ。
一方で、SECによって新たに承認された他のスポット型ビットコインETFは、総額7億5,900万ドルの純流入を示しており、これらの対照的な傾向は、規制当局の決定に対する市場の敏感さを浮き彫りにし、仮想通貨ETFの将来に対するSECのスタンスの重要性を強調している。そのため業界の専門家は、仮想通貨コミュニティが保留中のスポットイーサリアム ETF申請に関するSECの最終決定を予想する中、慎重ながらも楽観的な見方を続けている。
