フランスによるポリマーケットアクセス遮断
ブロックチェーン基盤の予測市場プラットフォームを運営するポリマーケット(Polymarket)社は、ANJ(フランス国家賭博局)によるウェブサイト遮断命令を不服とし、フランスの裁判所に提訴する方針を表明した。
ANJは、サッカーワールドカップ決勝戦を前に控えた時期、国内のインターネットプロバイダーへポリマーケットへのアクセス制限を指示。ANJ側は、同サイトが多額のギャンブル損失をもたらすリスクや不透明な契約による市場操作の危険性があるとし、無許可の賭博サービスを助長していると指摘している。なかでも、天気予報に関する契約などでインサイダー取引の疑いがある点が懸念材料として挙げられた。
これに対しポリマーケット社は、2024年末よりフランス国内ユーザーの賭けや取引機能を停止しており、サイトは純粋な「情報源」として市場データや確率を提供しているに過ぎないと主張。閲覧専用であってもリアルタイムオッズが表示されることを問題視する規制当局に対し、情報提供活動まで規制対象とすることへの正当性を法廷で争う姿勢だ。
拡大する予測市場と世界的な規制強化の波
ポリマーケットや競合のカルシ(Kalshi)といった予測市場プラットフォームは、年間収益や取引量が飛躍的に増加しており、主要なスポーツイベントや政治・経済ニュースの期待値を反映する場として存在感を高めている。しかし、その急速な拡大に伴い、世界各国で規制の監視が強まっているのが現状だ。
欧州での動き: スペインが両プラットフォームの営業を一時禁止するなど、賭博法を適用した厳しい取り締まりが進行している。
米国での議論: 連邦デリバティブ規制を管轄するCFTC(商品先物取引委員会)と、州の賭博規制当局や既存のギャンブル事業者との間で管轄権を巡る対立が続いている。一部の州裁判所では、州の賭博法違反としてプラットフォームの活動を制限する命令がすでに出されている。
インサイダー取引への懸念: 特定の地政学的な契約において不正取引の疑いが分析報告されるなど、プラットフォーム上の顧客保護や市場の健全性確保が課題となっている。
情報提供プラットフォームとしての側面とギャンブル商品としての性質の境界線をめぐり、今回のフランスでの法的闘争は、今後の世界的な予測市場規制のあり方に大きな影響を与える事例として注目を集めている。
























