バイナンス、デリバティブプラットフォーム「FTX」へ投資=金額は非公開

バイナンス、デリバティブプラットフォーム「FTX」へ投資=金額は非公開

2019年12月20日、バイナンスが仮想通貨デリバティブ取引所FTXに戦略的投資を行うと公式ブログで発表。両企業は仮想通貨エコシステムのさらなる発展のため、戦略的パートナーシップを結んだ。バイナンスはFTXへの数千ドルとされる株式投資を行い、FTXからはFTTトークンを受け取ったとされる。

この提携は、取引所であるBinance.comやOTCトレーディングデスクを含むすべてのバイナンスエコシステムの流動性向上と、機関投資家向けの製品提供の構築にも役立つ。FTXはユーザーがトークン化されたエコシステム全体へのアクセスを容易にする広範囲な製品を開発しており、バイナンスはそれらの開発にも力を貸すという。

各コメント

バイナンスCEOのCZ氏は「FTXチームは驚くべき成長を遂げ、革新的な仮想通貨取引プラットフォームを構築した。プロトレーダーとしての経歴を持つ多くの人たちがFTXチームに参加しており、仮想通貨デリバティブ市場で主要プレーヤーになることを確信している。我々バイナンスエコシステムに参加してくれる優れたパートナーに感謝し、共に仮想通貨市場の成長を目指したい」と語った。

さらにバイナンスCFOのWei Zhou氏は「我々はより良い取引製品とプラットフォームを提供し続けることを常に目標としている。仮想通貨交換セグメントの競争は激化しており、バイナンスは当社のポートフォリオ企業とも競争している。積極的な競争と、最高の製品サービスを市場に提供するために努力を惜しまない提携を奨励している」と述べた。

FTXのCEO、Sam Bankman-Fried氏は「バイナンスはマーケットリーダーであり、デリバティブプラットフォームと強力な相乗効果を発揮できるグローバルなリーダーシップを持っている。この投資は、FTXの独立した運用を維持しつつ、バイナンスのサポートと戦略的助言を元にFTXの成長を加速させるのに役立つ」と提携を歓迎した理由を説明した。

FTXとは

カリブ海のアンティグア島とバーブーダ島に拠点を置く。2019年に設立されたが、すでに人気の高いデリバティブ取引プラットフォームに成長している。20以上ものの仮想通貨商品、レバレッジ取引、オプション取引、OTCサービスに関する四半期・永久契約を含む専門的なデリバティブ取引を提供。流動性の高い市場の1つに数えられ、1日の平均取引量は5億ドル(約546億円)近くにもなるという。

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