バイナンスがパートナー契約によって、「日本円」対応の可能性が浮上

バイナンスがパートナー契約によって、「日本円」対応の可能性が浮上

世界でも最大規模の仮想通貨取引所バイナンスで、日本円で仮想通貨を購入できるようになるかもしれない。バイナンスの提携先でもあるイスラエルに拠点を構えている企業Simplexでは、日本円とカナダドルの2つの不換紙幣のサポートを開始した。これによって、ユーザーはクレジットカードで日本円とカナダドルを使い仮想通貨を購入することができる。The Blockが12月9日に報じた。

ただし、Simplexの担当者に確認したところによると、提携先のすべての企業で2つの不換紙幣で仮想通貨を購入できるわけではないとのこと。このサポートを利用できる企業・取引所は、まだ決まっていないようだ。

Simplex、OKExとの提携を発表

Simplexは2つの不換紙幣の追加サポートと合わせて、仮想通貨取引所OKExとの提携も発表している。12月9日のSimplexの公式ツイッターで発表された内容によれば、この提携によりSimplexのサービスを通じてビットコイン、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、リップル、イーサリアムなどの仮想通貨をクレジットカードやデビットカードを使いOKExで購入できるとのことだ。加えて、SimplexのCEOであるNimrod Lehavi氏によれば、ルーブルとトルコリラも新たに追加予定となっているとのこと。

SimplexはEUの認可を受けた決済プロバイダー企業。イスラエルに拠点を構えているが、米国や英国、リトアニアにもオフィスを持っている。Simplexは、Shapeshift、ライトコイン財団、リブラ協会にも参加しているXapo、Changellyなどの企業にもサービスを提供している。今回の日本円とカナダドルの追加の前には、米ドル、ユーロ、ポンドのサポートを発表していた。OKExやバイナンスだけでなく、OKCoin、クーコイン、ヒュオビ、ポロニエックスなどの取引所とも提携を行っている。

規制の問題

バイナンスで日本円で仮想通貨を購入できるようになれば、ユーザーにとっても市場全体にとっても非常にポジティブだ。ただし、日本国内では規制の影響で、日本人が正当な形で海外取引所を利用することは難しい。実際に日本市場からは、ほとんどの海外取引所が撤退している。金融庁がこれらの取引所に警告を出したことが影響している。これは、クレジットカードを通して購入する場合も同様だ。規制面などを含めて、今後どのようにサービスを展開していくのか目が離せない。