バイナンス、iOSアプリで仮想通貨先物取引を開始
2019年12月9日、バイナンスが新しくiOSアプリにて先物取引を追加したことを公式ブログで発表。堅牢なバイナンスの高速マッチングエンジン(注文から約定までを高速化するシステム)により、iPhoneでもストレスの少ない取引が可能になった。
10月にはすでにandroidアプリで先物取引が先行開始しており、GooglePlayでダウンロードや更新ができるようになっている。
11月には先物取引でETH/USDTを50倍のレバレッジでスタートさせている。
iOSアプリのユーザーは、BTC/USDT先物を最大125倍で、ETH/USDT先物を最大50倍でレバレッジ取引が可能に。特に125倍のレバは、主要な仮想通貨取引所の中で最も高いレバレッジとなっている。
公式ブログにてBinance FuturesのディレクターAaron Gong氏は、今後もより革新的な機能を備えた新機能をリリースし続けると語った。
先物取引量はトップクラス
今年9月からスタートしている先物取引だが、当初は1日4億ドル(約434億円)ほどの取引量で、10月25日には1日10億ドル(約1,086億円)を突破し、今もその高い取引量を維持している。現時点で1日の取引量10億ドルを超える取引所はバイナンスも入れて5つ。
ブログによれば、1日の取引高は過去最高の37万BTC(約2,960億円)にも達したこともあったという。
11月のレポートでは、バイナンスの先物取引は急成長を遂げ、BTC/USDT先物の取引量はバイナンス全ての通貨ペアの取引量よりも多かったことが判明した。11月における1日の平均値は9億2,000万ドル。建玉も増加しており、前月比(10月31日の記録と比較して)で+95%となった。
Binance Futuresの利用者
ウェブサイトから口座開設したユーザーのうち、先物取引を利用しているのは35%で、これはスポット市場(現物取引)を利用するユーザーの2倍にあたるという。
さらに先物取引を利用するユーザーの60%以上が20倍以上のレバレッジをかけている。MAX125倍のレバレッジで取引しているユーザーは、PCとモバイル合わせて全体の21%にも及ぶという。
10月にはレバレッジを20倍から125倍に引き上げ、ビットメックスよりもハイレバとなったバイナンスだが、総取引量81%に相当する機関投資家たちは20倍以下のレバレッジで取引する傾向があることも明かしている。