CoinbaseがSECを逆提訴し和解へ 訴訟の経緯と和解による法的勝利
暗号資産取引所大手コインベース(Coinbase)が、SEC(米国証券取引委員会)を相手取り起こしていた情報公開法=FOIAに基づく記録開示訴訟において、両者が和解に達した。
コインベース側はこれまで、規制当局による暗号資産企業への圧力や非公式な規制方針の透明性を求め、SECおよびFDIC(連邦預金保険公社)に対して積極的な情報共有要求を続けていた。今回の合意は、連邦機関に対する業界側の法的勝利であり、金融規制の説明責任向上に向けた大きな一歩となる。
テキスト紛失への賠償と記録管理体制の刷新
今回の和解に伴い、SECはゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)前委員長らの公式テキストメッセージが「自動消去」によって損失した問題について、コインベース側(※調査会社ヒストリー・アソシエイツ含む)に弁護士費用・賠償金として15万ドル(約2,400万円)を支払うことで合意した。
さらにSECは、これまで非公開としていた内部文書を公開するとともに、今後の記録保存慣行やテキスト管理手順に関する見直しを実施することを義務付けられている。
業界の透明化と規制明確化へ向けた展望
コインベースのポール・グレワル(Paul Grewal)CLO(最高法務責任者)は、これまでの規制当局による強硬な取り締まり姿勢を批判した上で、厳格な情報公開基準の確立が将来的な混乱防止に寄与すると強調した。
政権交代や関連訴訟の棄却などを背景に、コインベース側は「CLARITY法」などの法整備やロビー活動を通じて、暗号資産業界におけるより明確で公平な規制環境の構築を今後も推し進めていく意向だ。
























