連邦政府の直接監督下で仮想通貨カストディとUSDC準備金管理へ
ステーブルコイン発行企業Circle Internet Group(サークル、※以下、Circleと表記)は、OCC(米国通貨監督庁)から、ナショナル・トラスト銀行を設立するための最終承認を取得したと発表した。
新銀行はCircle National Trust、またはFirst National Digital Currency Bank, N.A.の名称で設立される。Circleと関連会社への仮想通貨カストディサービスを提供し、将来的にはUSDコイン(USDCoin/USDC)準備金を連邦政府の監督下で管理する体制の構築を目指す。
Circleの信託銀行を連邦政府が直接監督
OCCの承認を受けて設立されるCircle National Trustは、当初、Circleおよび関連会社に対して、信託業務に基づく仮想通貨カストディサービスを提供する予定だ。需要に応じて、銀行や規制対象の金融機関など、限られた機関顧客にもサービスを拡大できる事業計画となっている。
Circleは、主要業務を米国の連邦銀行制度に組み込むことで、USDCを支えるインフラの透明性やガバナンスを強化する考えだ。今回の承認は、将来的にOCCの監督下でUSDC準備金を管理する体制の基礎になるとCircleは説明している。
Circleの共同創業者兼CEO(最高経営責任者)であるジェレミー・アレール(Jeremy Allaire)氏は、今回の承認について、ブロックチェーン技術とデジタル資産を米国の金融システムの中核に取り込むための決定的な一歩だと説明した。連邦政府による監督を通じて、透明性やガバナンス、規模の面で新たな基準を確立し、主要な金融機関がパブリックブロックチェーンを活用しやすくなるとの見方を示した。
条件付き承認を経て最終認可、CRCL株も上昇
Circleは2025年6月30日に銀行設立認可を申請し、同年12月にOCCから条件付き承認を取得した後、今回の最終承認を得た。
同社は米国内だけでなく、EU(欧州連合)、アブダビ、英国、カナダ、シンガポール、バミューダなどでも規制対応を進めている。2024年には、EUのMiCAに対応した最初のグローバルステーブルコイン発行企業となった。
最終承認の発表後、CircleのCRCL株は金曜日のプレマーケット取引で上昇した。前日の終値63.01ドルから10.25%高い69.47ドルまで値を上げ、銀行設立に向けた規制上の進展が市場から注目された。
























