仮想通貨に続き、伝統資産へ永久先物を拡大
予測市場プラットフォームのKalshi(カルシ)は、金(Gold)、外国為替、エネルギーに連動する永久先物の提供に向け、米国の規制当局と最終段階の協議を進めている。
承認されれば、同社の永久先物事業は仮想通貨から伝統的な資産市場へ広がることになる。
金を優先候補に、外国為替やエネルギーも検討
永久先物は、一般的な先物取引と異なり満期日が設定されていないデリバティブ商品で、トレーダーは契約を新たな満期へ移し替えることなくポジションを保有できる。
カルシは5月、米国の規制に準拠した仮想通貨の永久先物を開始しており、関連商品の取引高はすでに約161億ドル(約2.6 兆円)に達している。今回の計画では、この仕組みを金、外国為替、エネルギーなどの伝統資産へ広げる。
同社の最高リスク責任者であるウデシュ・ジャ(Udesh Jha)氏によると、商品展開の優先順位は顧客需要をもとに決められている。特に金は、個人投資家と機関投資家の双方から関心を集めていることから、有力な候補の一つに位置付けられた。
外国為替やエネルギーについても、地政学的な出来事や季節的な市場動向によって取引需要が生まれやすい分野として検討されている。カルシは将来的に、株価指数や個別銘柄に連動する永久先物の提供も視野に入れている。
ロビンフッドとの競争、規制市場で本格化へ
Kalshiの事業拡大は、複数資産を対象としたデリバティブ事業を強化するロビンフッドとの競争をさらに激化させる可能性がある。
Robinhood(ロビンフッド)はビットスタンプを通じ、仮想通貨、商品、株価指数、外国為替を単一の担保プールで取引できるマルチアセット永久先物を開始した。また、規制当局の承認を条件として、米国でも永久先物を展開する準備を進めているとされる。
Kalshiも金、外国為替、エネルギーへ対象を広げることで、仮想通貨に限らない複数資産の取引需要を取り込む考えだ。両社の計画が承認された場合、米国の規制下で提供される永久先物市場では、商品や通貨、株式、仮想通貨を横断した競争が強まる可能性がある。
一方、永久先物を巡っては、既存の取引所から反発も出ている。CMEグループは、カルシとコインベースによる仮想通貨永久先物の上場承認後、個人投資家向け永久先物を批判し、CFTC(商品先物取引委員会)を提訴した。
CFTCは現在、エネルギー関連商品を含む永久先物の審査を続けている。カルシの新商品が承認されるかどうかは、米国における永久先物市場の競争環境を左右する要素となりそうだ。
























