ミシガン州裁判所がKalshiのスポーツ契約提供を14日間差し止め
米・ミシガン州の裁判所は、予測市場プラットフォームKalshi(カルシ)に対し、州内居住者向けのスポーツイベント契約の提供を14日間差し止める一時命令を出した。
州当局は同契約が無許可のスポーツ賭博にあたると主張しており、連邦規制下のイベント契約と州の賭博規制の境界をめぐる対立が改めて焦点となっている。
位置情報に基づく制限違反で1日12万ドルの罰金も
インガム郡巡回裁判所のローズマリー・アクイリーナ(Rosemarie Aquilina)判事は2026年6月29日(月曜日)、Kalshiに対し、ミシガン州住民へのスポーツ関連イベント契約の提供を14日間停止するよう命じた。
この命令は7月13日(月曜日)に失効する予定で、同社が裁判所の定める位置情報に基づく制限に従わない場合、1日あたり12万ドル(約1,950万円)の罰金を科される可能性がある。命令の中で同判事は、ミシガン州住民が「投資機会を装ったKalshiのスポーツ賭博事業によって搾取され、取り返しのつかない損害を被る」との見方を示し今回の判断は、ミシガン州のダナ・ネッセル司法長官が3月に起こした訴訟を受けたもので、同州側はKalshiのスポーツイベント契約が州の合法スポーツ賭博法に違反すると主張している。
Kalshiは訴訟を連邦裁判所へ移そうとしたが、連邦裁判所は州側の差し戻し申し立てを認め、事件はミシガン州裁判所に戻された。ミシガン州は、3月に一時的な禁止措置を得たネバダ州に続き、Kalshiのスポーツイベント契約に対する裁判所命令による制限を確保した2番目の州となった。
CFTCと州規制当局の管轄対立が拡大
今回の争点は、スポーツイベント契約を州の賭博規制当局が監督すべきか、それとも連邦政府の規制対象となるイベント契約として扱うべきかという点にある。
CFTC(米商品先物取引委員会)は、連邦政府が規制するイベント契約は同委員会の専属管轄下にあるとの立場を示しており、複数の州による取り締まりの一部に異議を唱えている。
米国では10以上の州が、KalshiやPolymarket(ポリマーケット)を含む予測市場運営会社に対して措置を講じている。6月17日にはケンタッキー州も、KalshiやPolymarketなど複数の予測市場プラットフォームを、無許可のスポーツ賭博事業を運営しているとして提訴した。
また、Kalshiは6月25日、スポーツイベント契約を提供する予測市場に州ライセンス取得を義務付けるイリノイ州法に対し、別の連邦訴訟を起こしている。カルシ側は、商品取引法がCFTCに契約に関する唯一の権限を与えており、州が独自のライセンス規則を課すことはできないと主張している。
一方で、2026年のFIFAワールドカップ開催期間中、スポーツ関連の予測市場取引は拡大している。Duneのデータによると、Polymarketの1日あたりのテイカー取引量は6月20日に7億1,300万ドル(約1,158.7億円)に達した。Defirateのデータでは、スポーツ予想の月間取引量がKalshiで40%増の95億ドル(約1.5兆円)、Polymarketで175%増の53億ドル(約8,612.5億円)となり、両プラットフォームでスポーツが最大カテゴリーとなった。
法的圧力が強まる一方で、スポーツ関連契約の取引拡大が規制上の争点をより目立たせている。
























