ハッカー集団が韓国政府公式YouTubeを乗っ取る
ハッカー集団によって韓国政府の公式YouTubeチャンネルが乗っ取られ、アカウント名「SpaceX Invest」に変更したうえで、仮想通貨詐欺を開始していたことが分かった。
9月3日(土曜日)、韓国政府公式YouTubeチャンネルが、米国の大手電気自動車メーカーTeslaの創設者であり、ドージコイン(Dogecoin/DOGE)愛好家であるイーロン・マスク(Elon Musk)の画像を使った仮想通貨詐欺を宣伝するために使用された。韓国現地メディア聯合ニュースによると、ハッカーは政府チャンネルの名前をSpaceX Investに変更したうえで、マスク氏が所有する米国の航空宇宙製造および宇宙輸送サービス会社SpaceXに関連していると偽っていたとのこと。
ハッカーが韓国政府公式アカウントをターゲットに
ハッキングの後ハッカー集団は、マスク氏が仮想通貨について語ったインタビュービデオを複数投稿している。
しかし、韓国政府はハッキングを迅速に検出し、欠陥の原因を特定しようとしている間、アカウントを4時間停止させ、事態の収束に努めている。YouTube アカウントの管理を担当する韓国文化観光省の広報担当者によると、政府はGoogle Koreaと協力し、ハッカーがどのように攻撃を実行できたかを特定していると述べているが、チャンネルIDとパスワードは盗まれたままとのこと。同政府がハッキングされたのはこれが初めてではなく、9月1日(木曜日)、KTO(Korea Tourism Organization=韓国観光公社)が運営するYouTubeチャンネルが2日間にわたってハッキング攻撃を受け、チャンネルは無期限に停止されている。
9月に入るとハッカー組織の活動が活発化
9月に入り、仮想通貨取引所や政府関係者、米・俳優ビル・マーレイ(Bill Murray)氏などにハッキング被害が報告されている。
DEX(分散型金融)のKyberSwapは、ハッカーが265,000ドル(約3,800万円)相当の仮想通貨を盗めるGoogleタグマネージャーを介して実行される悪意のあるコードによってセキュリティ侵害を受けまたとのこと。この2日後、大手仮想通貨取引所Binanceは、NEXTMONEYの特集記事「BinanceがKyberSwapの26万5000ドルのハッキングに関与した2容疑者を発見」で報じたように、ハッキングに関与した2 人のハッカーを特定し、法執行のために関連当局と調整していることを確認している。
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— Belarusian Cyber-Partisans (@cpartisans) August 30, 2022
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さらに、これらとは別に、「Belarusian Cyber-Partisans(日本語訳:ベラルーシのサイバーパルチザン)」と特定されたハクティビストのハッカー組織が、ベラルーシのすべてのパスポートの情報を含む政府データベースをハッキングした後に入手した、アレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)ベラルーシ大統領のパスポートデータを使用したNFTを販売すると公に発表している。