ChainlinkとMastercardが提携して仮想通貨の導入を促進

MastercardとChainlinkによる分散型金融への取り組みを象徴するビジュアル

ChainlinkとMastercardとの提携で分散型取引へのアクセスを拡大

分散型オラクルネットワークのChainlink(チェーンリンク)は、世界的な決済大手Mastercard(マスターカード)と提携した。

この連携は、仮想通貨のオンチェーン購入を可能にする新たなインフラの提供を通じて、DeFi(分散型金融)の普及を促進することを目的としている。Chainlinkは取引情報の検証と同期を担い、Mastercard保有者が仮想通貨を直接オンチェーンで取得できるようにする。

今回の提携により、Swapperのフロントエンドを通じて、クレジットカードやデビットカードを利用した仮想通貨の購入が可能となった。これにより、分散型取引へのアクセスがより身近なものとなった。

エコシステム連携と業界評価

Uniswap(ユニスワップ)をはじめとした複数のパートナー企業が参画し、ZeroHashがオンチェーンサービスと流動性アクセスを提供する。

Swapper Financeはユーザー向けのUIを構築し、Shift4およびXSwapがスマートコントラクトの実行とインフラ提供を担う。Uniswapは、仮想通貨のスワップに必要な流動性源として用いられている。

Mastercardのブロックチェーン・デジタル資産担当EVP、ラジ・ダモダラン氏は、このインフラについて「オンチェーンコマースに革命をもたらし、世界的な仮想通貨の普及を促進する手段」と評価している。Mastercardの決済技術とChainlinkの標準インフラを組み合わせることで、世界中のユーザーに安全な体験を提供できるとする。

LINK価格の反応と今後の見通し

ChainlinkのネイティブトークンLINKは、今回の提携に直接関与していないが、市場では好感された。週初めに月間最安値を記録していたが、数時間内で価格は反発し、24時間で約11.8%上昇した。

専門家は、オラクル技術と決済インフラの融合が新たなユースケースとエコシステム拡張の可能性をもたらすと指摘する。Zerohashのエドワード・ウッドフォード氏は、同プラットフォームのコンプライアンス遵守姿勢を評価した。Uniswap Labsのドリュー・ターチン氏は、同プロトコルがオンチェーン市場で果たす役割について言及した。

Swapper Financeは、Chainlinkエコシステム内の分散型取引所XSwapを基盤に構築されており、相互運用性と信頼性を確保する標準規格に準拠している。Chainlinkは全取引情報をリアルタイムで認証・同期し、従来の決済システムとDeFiの橋渡しを実現している。今後、世界中のクレジットカード利用者がこの仕組みに参加することで、分散型金融の利用拡大が期待される。

 

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2022年1月から仮想通貨を触り始め、みるみるうちにNFTにのめり込んでいった。 現在はWeb3とECの二刀流で生計を立てている 得意なのは喋る事、好きな食べ物はカレー、好きなゲームは格闘ゲーム