ジャオ・チャンポン氏、情報プラットフォームを狙う新たなハッカーの動向を警告

CZ氏が情報プラットフォームを狙う新たなハッカーの動向を警告

バイナンス(Binance)の創業者であるジャオ・チャンポン(趙 長鵬:Zhao Changpeng)氏は、主要仮想通貨情報プラットフォームを狙ったフィッシング攻撃の急増を受け、仮想通貨コミュニティに新たな警告を発した。

日本語訳:
2日前、CMC、そしてCT。ハッカーは現在、情報ウェブサイトを標的にしています。ウォレット接続を承認する際はご注意ください。CMCの場合、初期のオンチェーン分析によると、被害者は39人で、合計18,570ドルの損失が発生しています。
CoinMarketCapはすべての損失を補償します。

ジャオ氏は、仮想通貨情報プラットフォームを狙った新たなサイバー攻撃の波について警告。ジャオ氏はXの投稿で、ウォレットをオンラインで接続する際には細心の注意を払うようユーザーに促し、信頼できるウェブサイトについても欺瞞的な認証プロンプトの使用が増加していることを指摘した。今回の警告は、CoinMarketCapとコインテレグラフ(CoinTelegraph)で発生したセキュリティ侵害に続くもので、ユーザーはウォレットから資金を奪うフィッシング詐欺の被害に遭っている。

コインテレグラフのケース

今回の警告は、デジタル資産分野におけるフィッシング戦術への新たな懸念を引き起こした2件のセキュリティ侵害事件を受けて発覚している。

その1件目が大手仮想通貨メディアであるコインテレグラフのウェブサイトが日曜日にフロントエンドの脆弱性を突かれて侵入された事件だ。攻撃者は、「CoinTelegraph ICOエアドロップ」と偽りの広告を掲載し、『偽造「CTGトークン」を提供する』という悪意のあるポップアップ広告を挿入。ユーザーはウォレットを接続すれば約5,500ドル(約80万円)相当の無料トークンがもらえると約束されていた。これは「フェアローンチ」といったバズワードや、偽のCertiK監査までもが偽装された、典型的なフィッシング詐欺だ。

これに対してコインテレグラフは、Xで速やかに警告を発し、ポップアップをクリックしたり、ウォレットを接続したり、個人情報を共有したりしないよう読者に勧告。同メディアは、チームが侵害の解決とサイトセキュリティの強化に積極的に取り組んでいることを明らかにした。

仮想通貨アグリゲーターCoinMarketCapでも同様の攻撃が発生。2025年6月20日(金曜日)のアップデートで、「悪意のあるコードを特定し、サイトから削除しました」と発表。この事件では、ウォレットの「認証」を促す偽のポップアップにユーザーが騙されている。メタマスク(MetaMask)やファントム(Phantom)などのウォレットプロバイダーはすぐにこのサイトを安全ではないと警告し、脅威の深刻さを証明し、ユーザーにさらなる注意を促した。

これらの事件は、仮想通貨エコシステムにおける政治的・金銭的動機に基づくサイバー攻撃の広範なエスカレーションを反映。先週、イラン拠点のNobitexへの9,000万ドル規模のハッキングが発覚。このハッキングは、政治的動機によるものであり、親イスラエル派のハッカー集団Gonjeshke Darandeによるものとされるこの攻撃は、デジタル資産が地政学的紛争の標的となりつつあることを浮き彫りにした。

 

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