米国の大手法律事務所関連の大規模インサイダー取引で30人を起訴
マサチューセッツ州の連邦検察は、盗まれたM&Aデータを利用した10年にわたるインサイダー取引に関与したとして30人を起訴した事が明らかになった。
🚨#BREAKING: An #FBI Boston investigation has resulted in charges against 30 individuals for their roles in a global insider trading scheme that netted tens of millions in illicit profits.
The #FBI executed arrests in AL, CA, FL, NJ, and NY today for individuals who are accused… pic.twitter.com/jth0z28rKE
— FBI Boston (@FBIBoston) May 6, 2026
FBIボストン支局の捜査により、数千万ドルの不正利益を上げた世界的なインサイダー取引計画に関与したとして、30人が起訴されました。FBIは本日、マサチューセッツ州をはじめとする各地の大手企業法務事務所から盗まれた…
FBIボストン支局は2026年5月6日(水曜日)、10年にわたるインサイダー取引計画に関与したとして30人を起訴。この計画は、約30件の企業買収案件を担当する法律事務所から盗まれた機密のM&Aデータを中心に展開していた。
連邦検察当局によると、この組織は、盗まれたM&A情報によって数千万ドルもの利益を得ていたとされる。取引はイスラエル、スイス、パナマ、ロシアの海外証券口座に送金されていた。
被告の中には弁護士も
連邦検察は、最初の起訴状で16人の被告を証券詐欺共謀罪、証券詐欺罪、および資金洗浄共謀罪で起訴。被告とされる人物の中には、ニコロ・ヌーラフチャン(Nicolo Nourafchan)弁護士とロバート・ヤドガロフ(Robert Yadgarov)弁護士が含まれている。
両氏は法律事務所の内部システムに不正アクセスし、担当していない取引を含む機密の取引ファイルを閲覧した疑いが持たれている。
検察によると、盗まれた情報は仲介業者やトレーダーのネットワークを通じて流通し、その見返りとして数十万ドルに上る現金のリベートを受け取っていたという。当局は、この組織にはニューヨーク、フロリダ、カリフォルニア、ニュージャージー、イスラエル、ロシアにまたがるトレーダーが関与していたと主張。19人の被告が逮捕され、ロシアとイスラエルに潜伏している2人の被告は現在も逃亡中とのことだ。逮捕された19名は、それぞれ最大25年の懲役刑に直面している。
この事件には、大手米国法律事務所から機密の取引文書を公表前に不正に入手したとして、企業弁護士、トレーダー、仲介業者、海外の協力者らが関与していた。
隠蔽(いんぺい)された取引
起訴状には、法執行機関の摘発を逃れるために綿密に組織された作戦の詳細が記載されており、検察側は、被告らが使い捨て携帯電話、暗号化メッセージアプリ、ペーパーカンパニー、海外証券口座、暗号化された用語で取引を隠蔽したと主張している。
具体的な事例として、2022年に計画されていたiRobot社の買収で、ヌーラフチャン被告は法律事務所を休職中に、買収に関する機密文書にアクセスしていた。数日後、トレーダーらは買収が公になる前にiRobot社の証券を購入し始めており、捜査当局はまた、「手術を待つ病弱なラビ」といった言葉を含む暗号化されたメッセージのやり取りも公開した。
政府は、共謀者らがパナマやスイスなどの国・地域を経由した偽の融資、事業取引、仲介業者、オフショア送金などを通じて、リベートの支払いを偽装していたと述べている。
なお、捜査当局は、事件の進展に伴い、海外のペーパーカンパニーを経由した資金の流れを追跡し続けている。
























