ストラテジーのマイケル・セイラー氏、5年ぶりにビットコイン売却の可能性を示唆

マイケル・セイラー氏がビットコイン売却の可能性を示唆

ストラテジー(Strategy)のマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏は、多くのビットコイン(Bitcoin/BTC)投資家が予想していなかった可能性、保有するビットコインの一部を売却する可能性を示唆した。

第1四半期決算発表後の投資家向け説明会で、ストラテジーの会長である同氏は、優先株商品に連動した配当金の支払いを賄うため、将来的に少量のビットコインを売却する可能性があると述べた。同氏は長年、「ビットコインは絶対に売らない」という方針を公に擁護していただけに、この発言は注目に値する。

保有するビットコインを直ちに削減する計画は示さなかったものの、この発言は、ビットコインの最も熱心な企業支持者の一人である同氏の姿勢の著しい変化を示している。同氏によると、売却の目的は存続や債務管理ではなく、むしろこのアイデアを、市場の変動が激しい状況下でも同社のビジネスモデルが持続可能であること、業界全体が健全であることを市場や投資家に安心させるための手段として位置づけた。

ストラテジーのビットコインモデルに新たな疑問

この発言は、ストラテジーが第1四半期に125億ドル(約1.95兆円)の純損失を計上した直後の事で、この損失は、同期間におけるビットコインの急落に伴う未実現損失によるものだ。

損失にもかかわらず同社はビットコインの買い増しを続け、現在818,334BTCを保有。現在の価格で約667億ドル(約10.4兆円)相当の818,334BTCを保有。そのうち145,834BTCは今年取得したものであり、これら購入資金の一部は、月利11%の配当性向を持つ永久優先株であるStretch(STRC)社を通じて調達されている。

同氏は今年初め、CNBCに対し、“四半期ごとに永久”にビットコインを買い続ける計画で、債務履行のために資産を売却する必要なく、大幅な価格下落にも耐えられると主張していた。そのため、今回の発言は仮想通貨市場全体で注目を集めている。投資家らは現在、この発言が戦術的調整か、それとも同社の長期的ビットコイン戦略における広範な転換の始まりなのかを議論している。

投資家がセイラー氏の発言に注目する訳とは

同氏の発言は、直ちにビットコイン売却につながるものではないとみられるものの、市場にとっては重要な心理的転換点となる。

長年にわたる同社の積極的な買い増し戦略は、ビットコインに対する長期的な確信の象徴であった。将来的な売却の可能性を示唆するだけでも、機関投資家のビットコイン保有者が最終的に流動性、配当、投資家の期待をどのように管理していくか、戦術議論に変化をもたらす。

同時にアナリストたちは、ビットコインが長期にわたって低迷する局面において、STRCのような永久配当型金融商品の長期的な持続可能性について議論を続けている。従来の債券とは異なり、永久優先株には満期がない。しかし、市場環境が長期にわたって悪化すると、配当義務の履行がますます困難になる可能性がある。

こうした懸念にもかかわらず、ストラテジー社の状況は第2四半期開始以降、大幅に改善している。ビットコインは4月1日以降約20%上昇し、今年初めに計上した未実現損失の一部を取り戻すのに貢献。しかし、決算発表後、MSTR株は時間外取引で4.33%下落し、178.80ドル付近で取引を終えた。

投資家は、同社のビットコインへのエクスポージャーの拡大と、セイラー氏の今後のビットコイン売却に関する発言の変化の両方を考慮に入れたためだとみられている。

 

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