ファイルコイン・テストネット「Space Race」の第1週目レポートが公開
2017年8月にICOを実施し、プレセールス時に開始1時間で約170億円の資金を調達し、最終資金調達は約282億円を達成したFilecoin(ファイルコイン)が実施するFilecoin Testnetインセンティブプログラム「Space Race (スペースレース)」の第1週目レポートが公開された。
公開された第1週目レポートでは、インセンティブプログラムであるスペースレースのGlobal Lederboard(グローバルリーダーボード)の順位が上から順に公開されている。しかし、公式発表によるとスペースレースでの「容量の大きさ」だけがファイルコインで必要不可欠な存在ではないことを指摘した。
現在のスペースレースでt01475の容量は大きいものの有効獲得データの達成率が著しく悪いため、報酬を支払うには不適格な運用状況である。
参照動画:https://www.youtube.com/watch?v=Tx3BAwmUnSU&t=3s
さらに、経済モデルの発表では「無駄に容量を増やすことがマイニングにおいて重要なことではなく、しっかりとデータセンターの運用技術や、日々の運用コストの適正化を自社で行える体制があることが最も重要なことである」と、レポート動画で長期的な運営体制の重要性について述べている。
すなわちファイルコインマイニングで最も重要なことは獲得容量でなく、データセンターを安定的に運用する技術と適切な運用計画が大切ということになる。実際に、IPFS/Filecoinの経済モデルは中長期まで成長していく仕組みであるため、公式見解とマイナーの長期的な実績は注目すべきで点である。
Filecoin TestnetインセンティブプログラムSpace Race(スペースレース)は、8月24日(月)22時(UTC)に開始されることがProtocol Labsから正式発表された。これは、ファイルコインテストネットのマイナーたちはSpace Race開始日から3週間の間に、可能な限り多くのストレージスペースをTestnetに接続し、最大400万FILの賞品を獲得するために競い合うプログラムである。
Space Race (スペースレース)とは
テストネットのインセンティブプログラムSpace Race(スペースレース)は、ネットワークのストレステストを行い、世界中から採掘者の参加を促し、採掘者が世界最大の分散型ストレージネットワークを運営するための準備を整えることを目的としたコンペティションである。
採掘者は3週間の間、ネットワークに可能な限り多くのストレージ容量を接続することを競う。世界のトップ100採掘者と各大陸のトップ50採掘者が、テスト期間中にどれだけのストレージ容量を達成したかに基づいてProtocol Labsから報酬としてメインネット公開後より6か月間の間にFilecoinを取得できる。