日本の仮想通貨トレーダーの取引動向
昨年から市場に参入し始めた日本の仮想通貨トレーダーの大多数は、ビットコインにのみ投資している可能性がある。
今月19日に発行された一般社団法人日本暗号資産取引業協会(旧日本仮想通貨取引所協会)のデータによると、日本市場におけるアルトコインに対するビットコインドミナンスは4月に87%以上に達している。取引される月間ボリュームの6%以上を占める他のトークンは現時点ではない。
bitbank公式ブログより画像引用
同じ月に、日本でのスポット仮想通貨取引のアクティブ口座数は、13,987増加しており、当時過去最高を記録している。日本に拠点を置く仮想通貨取引所bitbank(ビットバンク)の市場アナリスト、長谷川祐也氏は次のように述べている。
アルトコインへの日本の投資家の全体的な関心は、ビットコインへの関心に比べると時間とともに減少しているようだ。アクティブなアカウントの数が増加していることを考えると、日本での新しい市場参加者の大多数は、特に昨年の夏以降、ビットコインにのみ関心があるようだ。
長谷川氏の分析によると、XRP(リップル)は日本の仮想通貨トレーダーの中でも最大の敗者の1つと捉えられていた。かつてのアルトコインラッシュは、日本の仮想通貨市場における月次取引額の約4割を占めていたが、4月にはほぼ5%にまで減少している。
リップルのXRPはかつて日本の仮想通貨市場における月次取引額の約40%を占めていたが、ビットコインが80%を超えたため、2019年の夏以降、支配構造が急速に変化した。ビットコイン(Biitcoin/BTC)は、モナコインのボリュームの急上昇により、ビットコインの優位性は今年2月に70%未満に押し下げられ、2月にモナコイン(Monacoin/MONA)に一時的に地位を落としたものの、3月のパンデミックの影響を受け、4月に、世界の中央銀行が歴史的規模の量的緩和の実施に着手したため、市場は大きな回復を示し始め、回復している。
CoinMarketCapのデータによると、2017年第1四半期以降、ビットコインの世界的な優位性は7割を超えていない。