ナスダック上場企業の株価、仮想通貨マイニング参入で87％上昇

NASDAQに上場している中国のゲーム会社の株価が、仮想通貨マイニングに参入することを発表した後、87％上昇した。

かつて中国でWarof Warcraftの独占ライセンスを持っていたことで知られ、上海を拠点とするゲーム会社The9 Ltdは、ビットコインマイナーメーカーCanaan（カナン）社の元取締役数名と法的拘束力のある投資タームシートに署名した。タームシートに署名した目的としては、The9がクラスA普通株式を発行し、カナンの元取締役にワラントを発行することで、カナンの元取締役は、仮想通貨マイニング機器の調達を含む、仮想通貨マイニングビジネスの開発を支援することになる。

これらのワラント債は、米ドルまたは仮想通貨のいずれかで3,400万ドルが調達される予定であり、これらの資金でNBTCLimitedと呼ばれる完全所有子会社を設立する考えを述べている。また、The9CEOのJunZhu氏は、仮想通貨マイニングマシンの構築について、次のように述べている。

私たちの目標は、ビットコインのグローバルハッシュレートの8％から10％、イーサリアムのグローバルハッシュレートの10％、グリンのグローバルハッシュレートの10％を獲得するThe9用の仮想通貨マイニングマシンを構築することです。

発表後、米国の取引時間中にThe9の株価は87％も急上昇し、時価総額は5,800万ドルを超える大きな上昇率を記録している。

その一方で、The9は、11月17日にNASDAQの上場資格部門から、3500万ドルの最小時価総額を維持するという上場要件を満たしていないとして、時価総額不足の通知を言い渡されている。そのような意味でも、今回の株化の上昇によるThe9の時価総額上昇は、取引所の上場存続に関しても大きな出来事であったことが見て取れる。