ビットコインが35,000ドルを突破
世界で最も人気が高く、時価総額も世界一である仮想通貨のビットコイン(Bitcoin/BTC)が、誕生以来史上初となる35,000ドルを突破した。
CoinMarketCapの調べによると、1月6日14時の執筆時点で、35,477.57ドル(3,644,000円台)の値を付けており、前日同時刻比で13.15%の上昇率を記録している。メトリックサイトのCoinMarketCapは、20カ所以上の仮想通貨取引所の平均価格がデータ化されており、多少の上下はみられるものの、あまり大差ない価格で各仮想通貨取引所でも取引されている。
CoinMarketCapより画像引用
ビットコインは2021年1月1日1日、28,000ドル台後半で新年をスタートさせ、2日午前8時頃までは最高値も3万ドルを越えることはなく、緩やかな上昇にとどまっていた。
1月3日には35,000ドルという新たな記録を樹立させるかと多くの関係者およびユーザーらは価格を見守っていたが、3万4800ドルまでの上昇に留まり、調整に直面。翌4日には2万8000ドルまで下落した。しかしその後、クラッシュは短命に終わっており、ビットコインはすぐに回復。今回の記録樹立へとつながった。
この下落は、大手メディアのBloomberg日本版でも大きく報じられている。また、NEXTMONEY1月6日付の特集記事「JPモルガン、ビットコインを14万6,000ドルと予想」で報じた様に、大手銀行JPモルガンのストラテジスト(投資戦略専門家)は、金とのクラウディングアウト(押し出し)が長期的な目で見ると、ビットコインに大きなメリットをもたらす。最終的には数年要するものの、146,000ドルを越えるとの見方を示している。
リスクオンでビットコインへ資金投入が要因か
世界の金融市場において、投資家がより高い収益を求め、リスクの高い資産に積極的に資金を投入する傾向にあるリスクオンムードに突入しているとの見方を示している。
これに関し、BloombergのUS版では、ポール・チューダー・ジョーンズ(Paul Tudor Jones)社からスコット・マイナード(Scott Minerd)社、スタン・ドラッケンミラー(Stan Druckenmiller)社まで、より多くの機関投資家や著名投資家らがビットコインへの資金の割り当てを開始したが、割り当てを実施すると公にしたのではないかと報じている。
ビットコインは12月16日に2017年の高値を突破して以来、約80%上昇。直近の過去7日間では26.58%の上昇パフォーマンスを見せており、今後の新たな史上最高値の更新に期待が集まっている。