グレースケールは月に10%の保有量増加
大手デジタル資産マネージャーグレイスケールインベストメンツは、1月18日(月曜日)、16,244 BTC、約630億円相当を購入。同社保有のビットコイン量が、現在流通している全てのビットコイン流通量の3%を保有していることが分かった。
BTCの価格、採用、供給に対するグレイスケールの重要な役割は拡大を続けており、グレイスケールが購入した16,244 BTCは、1日で購入された単一の最大のビットコイン購入だ。2013年に立ち上げられた同社は、270億ドルを超える資産を管理する世界最大の仮想通貨資産マネージャーである。CaprioleInvestmentsの創設者であるチャールズ・エドワーズ(Charles Edwards)氏は、Twitterで次のように述べている。
Grayscale already owns 3% of all circulating Bitcoin.
Their holdings are growing around 10% a month.At this rate they could hold 10% of ALL Bitcoin in 2021.
The centralization of Bitcoin has moved from exchanges to wall st. The difference is, this is a one-way model.
— Charles Edwards (@caprioleio) January 19, 2021
エドワーズ氏は、同社の仮想通貨保有量が毎月約10%増加していることを指摘し、このペースで買い増しを続けた場合、2021年には流通している全てのビットコインの10%を保有すると想定している。同氏は、ビットコインの集中化は、取引所からウォールストリートに移行したとツイートしている。
$GBTC Bitcoin holdings keeps growing at an insane rate.
Yesterday 16k BTC was added which is the equivalent of 18 days of new coins being mined (900 per day).
Over the last 30 days it was 60k BTC which is more than 2 months of mining… and the trust was closed for 3 weeks. pic.twitter.com/NxL9OwnWMP— WhalePanda (@WhalePanda) January 19, 2021
Twitterユーザーの“ホエールパンダ”氏は、グレイスケールは6万BTC、18日間でマイニングされたビットコイン量に相当すると指摘。過去30日間で、2カ月以上のマイニング量に相当すると述べているほか、この間、グレイスケール・ビットコイン・トラストは3週間閉鎖し、投資家からの流入受け入れを最近再開したと付け加えている。
グレイスケールビットコイントラストは人気製品に
同社のビットコイントラストは、SEC(U.S. Securities and Exchange Commission=米国証券取引委員会)に報告する上場信託を通じ、機関がBTCエクスポージャーを受け取ることを可能にする最も人気のある製品だ。
投資家は通常、資産の保管と管理について心配することを避けるために保険料を支払う。GBTCに資金を割り当てる投資家は、Grayscaleがビットコインを所有することで支援する信託の株式を購入し、同社は急増する需要に対応するため、過去1年間に大量のBTCを購入してきた。
なお、米国の多国籍投資銀行であるJPモルガンチェースアンドカンパニーのアナリストは、資産のパフォーマンスと採用におけるグレイスケールビットコイントラストの重要性を繰り返し強調している。