チャールズ・ホスキンソン氏、米国仮想通貨準備金の戦略的資産としてXRPを支持

チャールズ・ホスキンソン氏が仮想通貨準備金の戦略的資産としてXRPを支持

カルダノのチャールズ・ホスキンソン（Charles Hoskinson）氏は、XRPを米国仮想通貨準備金に含めるというトランプ大統領の決定について、米国仮想通貨準備金にふさわしいと述べ支持している。

過去に対立関係にあったカルダノ（Cardano/ADA）の共同創業者であるホスキンソン氏はXRPを強力な技術と呼び、トランプ大統領によるXRP追加を擁護。これに対してリップル（Rippe）のデービッド・シュワルツ（David Schwartz）CTO（最高技術責任者）は、カルダノの最高責任者が考えを変えた理由を説明したホスキンソン氏の姿勢に驚いているという。

トランプ大統領は2025年3月2日（日曜日）、米国準備金にはビットコイン、イーサリアム、XRP、ソラナ、カルダノ、および「その他の価値ある仮想通貨資産」が含まれると発表。ホスキンソン氏のコメントは、政府がなぜXRP準備金を必要とするのかというピーター・シフ（Peter Schiff）氏の懐疑論に応えて出されたものだ。ビットコインの長年の批判者として知られるシフ氏は、「デジタルゴールド」として位置づけられていることを理由に、ビットコインの採用について、その「根拠は理解している」と認めた。一方のXRPについては、同氏はデジタル資産を仮想通貨準備金に含める根拠を強く疑問視し、次のように述べている。

I get the rationale for a Bitcoin reserve. I don't agree with it, but I get it. We have a gold reserve. Bitcoin is digital gold, which is better than analog gold. So let's create a Bitcoin reserve too. But what's the rationale for an XRP reserve? Why the hell would we need that?

— Peter Schiff (@PeterSchiff) March 2, 2025

ホスキンソン氏はXRPの回復力と強力なコミュニティを称賛

XRPを擁護して、ホスキンソン氏はXRPを世界標準と呼び、その回復力と強力なコミュニティを称賛。

同氏は、これらの主要な理由すべてが、XRPが米国の仮想通貨準備金にふさわしい理由を説明していると考えており、次のようにコメントしている。

XRPは優れた技術であり、世界標準であり、多くの厳しいサイクルを10年間乗り越え、最も強力なコミュニティの1つを持っているからです。大統領は正しい決断をしたと思います。

2023年5月までに、ホスキンソン氏は、すでに削除された過去の投稿でXRPを批判し、シュワルツCTOが反撃したことで、緊張はさらに高まり、その年の後半、同氏はXRPコミュニティを「有害で卑劣」と評した。

著名人たちの声

シフ氏はその後の声明で、XRPが米国の仮想通貨準備金に含まれることに対する懐疑的な見方を強め、、XRPがなぜ特別なのか、国家の戦略的保有資産の一部となる価値があるのかを疑問視し、次のように述べている。

米国政府が準備金として保有していない貴重な資産はたくさんある。XRPの何が特別なのか。

同氏はまた、ETH、SOL、ADAなどの資産をこの計画に追加する決定の背後にある論理にも疑問を呈しており、XRPとADAが選ばれたのにファートコイン（Fartcoin/FARTCOIN）が含まれていないのはなぜかと尋ねたほか、NVDAの準備金はどうか、APPLは?、これらは価値のある企業なのかと述べている。

米国の仮想通貨準備金にXRPが含まれることに疑問を呈したのはシフ氏だけではなく、この決定について、仮想通貨コミュニティメンバー間で実際に幅広い議論を引き起こしている。さらに、コインベース（Coinbase）のブライアン・アームストロング（Brian Armstrong）CEO（最高経営責任者）は、ビットコインのみの準備金を支持すると表明。ビットコインを最もシンプルで透明性が高い選択肢と見ており、金の後継者のようなものだとしているが、時価総額加重指数が多様性をもたらす可能性もあると認めている。

なお、ホワイトハウスのAI（人工知能）および仮想通貨担当官であるデビッド・サックス（David Sacks）氏によると、提案されている仮想通貨準備金の詳細は、3月7日に予定されているホワイトハウス初の仮想通貨サミットで発表される予定だ。