自律型AIと仮想通貨決済の融合を見据えインフラ構築を加速
TRON DAOは、AI(人工知能)分野への投資を強化し、AIファンドを1億ドルから10億ドルへ拡大した。
The Agentic AI Foundation welcomes TRON DAO as our newest Gold Member. We look forward to their contributions as we continue to build and scale open standards for the agentic AI ecosystem.https://t.co/KM5oFA7eyf#AAIF #AgenticAI #MCP #OpenStandards pic.twitter.com/fNelHa0ZBW
— Agentic AI Foundation (@AgenticAIFdn) March 24, 2026
Agentic AI Foundationは、TRON DAOを新たなゴールドメンバーとして迎え入れることを歓迎します。エージェント型AIエコシステムのためのオープンスタンダードの構築と拡大を継続していく中で、TRON DAOの貢献を期待しています。
エージェント型経済の成長を見据え、AIエージェントが自律的に取引や運用を行うための基盤整備を進める。今回のファンド拡大では、エージェント型経済の中核となる4分野に資金が投じられる。対象はエージェントIDシステム、ステーブルコイン決済、トークン化資産、自律型金融システム向け開発者ツールで、初期段階のスタートアップへの投資や買収も含まれる。
TRON DAOは、AIとブロックチェーンの融合を前提に、アイデンティティ、決済、所有権を統合したオンチェーン環境の構築を進める方針を示している。オンチェーンAIエージェントはすでに数百万ドル規模の決済処理に対応できる水準にあるが、ステーブルコイン取引全体に占める割合は依然として限定的だ。
エージェント経済は2030年までに30兆ドル(約4,783.6兆円)規模に拡大する可能性があるとされており、TRONはこの領域のインフラ整備を優先する姿勢を明確にしている。
低コスト決済と高速処理で実用性を強化
TRONの戦略は、低コストかつ高速な決済基盤を軸に据える点にある。AIエージェントの取引は小額かつ高頻度となる傾向があり、手数料と処理速度が重要な要素となる。
TRONでは平均約3秒で取引が確認される一方、イーサリアム(Ethereum/ETH)では約12秒を要する。こうした性能差は、機械間のリアルタイム取引において優位性につながるとされる。同ネットワークは、3億7,000万以上のユーザーアカウント、1日あたり210億ドル(約3.35兆円)を超える取引量、850億ドル(約13.5兆円)以上のテザー(Tether/USDT)流通量を持つ。これらの数値は大規模な決済処理能力の高さを示すものとして提示されている。
また、自律型エージェント向けのIDプロトコルやマシン間決済を支える技術標準の整備も進んでいる。新たなIDプロトコルはローンチから1カ月で2万4,000件以上のNFT登録を記録した。
一方で、この分野では競争も激化している。ソラナ(Solana)やBase(ベース)などのブロックチェーンに加え、Visa(ビザ)やStripe(ストライプ)といった企業も参入の動きを見せている。イーサリアム財団もAI関連チームを立ち上げ、決済および調整レイヤーとしての役割確立を進めている。
TRONはこうした競争環境の中で、決済レールとしての機能に特化し、AIエージェントによる経済活動を支える基盤構築を進める。
























