テザーらが4150万ドルを凍結 1億5000万ドル規模の仮想通貨投資詐欺で追跡進展

Tetherによる不正資金凍結と仮想通貨詐欺調査をイメージしたアイキャッチ

TetherやBinanceが連携し不正資金を凍結

テザー(Tether)は、バイナンス(Binance)やOKX、米国の法執行機関などと連携し、DSJ ExchangeおよびBG Wealth Sharingに関連する不正資金4,150万ドル超を凍結した。

日本語訳:
ZachXBT: 1億5,000万ドルのポンジスキームが崩壊、4,150万ドルがチェーン間で凍結 オンチェーン調査員のZachXBTは、DSJ Exchange (DSJEX) / BG Wealth Sharingのポンジスキームが先週崩壊し…

オンチェーン調査員ZachXBT氏は、今回の投資スキームによる損失額が1億5,000万ドル(約234.6億円)を超え、実際の被害額はさらに大きくなる可能性があると指摘している。

今回凍結された資金の大部分はTRONネットワーク上のUSDTで、テザーは3,840万ドル(約60億円)相当を凍結した。さらに他のプラットフォームでも310万ドル(約4.85億円)以上が凍結されており、複数企業と法執行機関による連携対応が進められている。

複数チェーンを使った資金洗浄の実態

ZachXBT氏によると、運営者らは2026年4月27日から5月3日にかけて9,200万ドル(約144億円)以上を複数のブロックチェーン間で移動させ、資金の流れを隠蔽(いんぺい)しようとしていたという。

犯人らはトークン交換やクロスチェーンブリッジ、ウォレットレイヤリング、USDDのラッピングとアンラッピングなどを利用して資金洗浄を行っていた。調査では、ソラナ(Solana)およびTRON上の取引履歴を追跡し、タイミング分析を通じてバイナンスへの入金アドレスとの照合を実施した。TRON上では19のアドレスがブラックリスト登録され、そのうち1つには約940万ドル(15億円)が保管されていたとされる。

また、約6,300万ドル(約98.5億円)がTRONネットワーク上の4つのウォレットを経由して、カストディ事業者Coboへ送金されていたことも判明した。

各国規制当局は以前から警鐘を鳴らしていた

DSJ ExchangeおよびBG Wealth Sharingについては、複数の規制当局が以前から警告を発していた。

FCA(英国金融行動監視機構)は2025年に同サービスを無許可事業者として分類したほか、ニュージーランドやトンガの規制当局もポンジスキーム型投資詐欺との関連性を指摘していた。さらに、ユタ州証券局は未登録投資活動や虚偽のライセンス申請について警告を実施。アルバータ州証券委員会も、AI(人工知能)ベースの取引戦略に関する誤解を招く主張に懸念を示していた。

ZachXBT氏によると、このスキームでは1日あたり最大2.6%の利回りを宣伝していたほか、出金停止後には資金引き出しのため12%の手数料を要求していたという。同氏は被害者の多くが依然として詐欺被害を認識していないと指摘し、米国の被害者に対してFBIのIC3(インターネット犯罪苦情センター)への通報を呼びかけている。

 

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2022年1月から仮想通貨を触り始め、みるみるうちにNFTにのめり込んでいった。 現在はWeb3とECの二刀流で生計を立てている 得意なのは喋る事、好きな食べ物はカレー、好きなゲームは格闘ゲーム