マネロン関与で疑われる取引所ビットフィネックス、「詐欺の被害者である」と主張

マネロン関与で疑われる取引所ビットフィネックス、「詐欺の被害者である」と主張

仮想通貨取引所Bitfinex(ビットフィネックス)は以前、ビジネスパートナーであった仮想通貨決済処理会社Crypto Capital(クリプトキャピタル)のCEOであるIvan Manuel Molina Lee(イヴァン・マヌエル・モリナ・リー)氏が、マネーロンダリングの容疑で逮捕されたことについて、「自身(Bitfinex)が被害者である」ことを強調した声明を発表した。

ポーランド当局は先日、仮想通貨決済処理会社Crypto CapitalのCEOであるIvan Manuel Molina Lee(イヴァン・マヌエル・モリナ・リー)氏をマネーロンダリングの容疑で逮捕。逮捕の容疑は、コロンビアの麻薬カルテルの仮想通貨をマネーロンダリングした疑いでギリシャで拘束された後、ポーランドへ移送されていた。

Bitfinexは今回の声明で「被害者」であることを強調し、マネーロンダリングに関与していないことを次のように説明した。

「Bitfinexは詐欺の被害者であり、ポーランドや米国を含む関係当局にその立場を明らかにしています。Crypto Capitalの他のクライアントについて話すことはできませんが、Crypto Capitalが麻薬代金やその他の不正資金をBitfinexまたはその顧客の要請でマネーロンダリングしたという事実は、断固として虚偽です。」

クリプトキャピタルCEOが逮捕|テザー裁判への影響も

2019.10.25

Crypto CapitalとBitfinexの関係性

Crypto Capitalは仮想通貨の決済および、それらの決済処理を行う企業として、Bitfinexの大量の資金を保有していた。しかしその後、BitfinexはCrypto Capitalで発生した8億8000万ドルもの損失を補填することを目的に、7億ドルのテザー(USDT)を不正に利用したとしてニューヨーク司法長官(NYAG)から指摘された。

これに対してBitfinexは、提携および利用していたCrypto Capitalのポーランドやポルトガル、イギリス、アメリカの銀行口座が政府機関によって差し押さえられていると主張。これまで全面的に不正利用を否定しており、今回の発言も同様に関与を全面的に否定した。