ジャスティン・サン、来週に1,000億ドルのTRONパートナーシップを発表
Dappsプラットフォームであるトロンの創業者ジャスティン・サン氏は、自身の今月16日に自身のツイッターを更新。来週にもトロンが1,000億ドル規模のパートナーシップを結ぶ予定であることを明らかにした。サン氏は、提携や上場などのトロンの運営に関する情報を、事前発表してきたことでも有名だ。ツイート内では、提携先の企業が数十億規模の顧客を抱えていることも匂わせており、トロンが多くのユーザーに利用される可能性を示唆している。
#TRON will partner with a hundred billion USD megacorporation next week. It will not only benefit $TRX but all TRC10&20 tokens including $BTT & $WIN etc. It will broadly distribute #TRON Dapps and tokens to billions of customers. TBA. Make a guess?
— Justin Sun (@justinsuntron) October 25, 2019
このツイートを受け一部のユーザーからは、提携先の企業がサムスン電子なのではないかと推測している。サン氏は、来週10月29日〜30日の間に開催される、「Samsung Developer Conference」にゲストスピーカーとして出演予定となっている。サムスン電子は多くのユーザーを抱えており、サン氏が示唆した企業の要件にもあてはまることから、このカンファレンスのタイミングで提携が発表される可能性は高いかもしれない。
コインマーケットキャップのデータによれば、トロンの価格は過去24時間で約26%上昇している。25日のビットコインの急騰も後押ししているだろうが、サン氏のツイートも価格に大きく影響しているだろう。
ブロックチェーン業界で存在感を強めるサムスン
サムスンはブロックチェーン業界での存在感を強めている。コミニケーションアプリを提供するカカオのブロックチェーン子会社であるクレイトンと提携し、米国、カナダ、韓国などを対象とした仮想通貨ウォレットを搭載したGalaxy S10を発表するなど、精力的に取り組んでいる。このウォレットは、ビットコインやイーサリアムなど、全16種類の仮想通貨に対応している。
国内メーカーではパナソニックやNECなど、スマートフォン事業から撤退する企業は多い。いっぽう、米アップルのiPhoneのシェアは依然として高く、国内メーカーは苦戦を強いられている状況だ。「キャッシュレス元年」ともいわれる今年、国内企業がブロックチェーン対応のスマートフォンを出すことはあるのだろうか。今後の動向にも要注目だ。