リップル、スタンダード・カストディ買収契約を締結|ステーブルコイン担当新リーダーを任命

リップル、スタンダード・カストディ買収契約を締結

大手ブロックチェーン決済企業のリップル(Ripple)はついにスタンダード・カストディ・アンド・トラスト・カンパニー(Standard Custody & Trust Company)社の買収を完了した事がわかった。

リップルは2024年6月11日(火曜日)、スタンダード・カストディの買収契約を締結し、完了した。この最新の動きはブロックチェーン企業のUSDステーブルコイン立ち上げ計画を後押しすると期待されている。規制当局の承認を得たこの重要な動きは、リップルにとって戦略的な拡大を示すものであり、今買収は、ブロックチェーン技術をグローバル金融システムに統合するという同社の野望を後押しするものである。今回の買収によって、NYDFS(ニューヨーク州金融サービス局)の規制を受ける限定目的の信託会社がリップルの多様なライセンスポートフォリオに追加される。

リップルの規制上の実績は、現在、米国の州送金ライセンス約40件に及ぶほか、MAS(シンガポール金融管理局)から主要決済機関ライセンスを取得し、アイルランド中央銀行(Central Bank of Ireland)にVASP(仮想資産サービスプロバイダー)として登録されている。今回の買収の完了は、リップルにとって極めて重要な瞬間であり、同社のエンタープライズインフラストラクチャーソリューションを強化する戦略と一致している。ブロックチェーンとデジタル資産技術を活用したこれらのソリューションにより、機関顧客はトークン化、保管、移動、価値交換をより効率的にできる。

ジャック・マクドナルド氏がステーブルコイン担当シニアバイスプレジデントに就任

今買収の重要なハイライトは、スタンダード・カストディの CEO(最高経営責任者)であるジャック・マクドナルド(Jack McDonald)氏がリップルのステーブルコイン担当シニアバイスプレジデントに任命されたことだ。

日本語訳:
契約締結の一環として、私がRippleのステーブルコイン担当SVPとして参加し、今年後半にリップルのステーブルコインを市場に投入するチームを率いることをお知らせできることを非常に嬉しく思います(Standard CustodyのCEOも引き続き務めます)。

マクドナルドの専門知識とリーダーシップは、リップルのステーブルコインイニシアチブの舵取りにおいて極めて重要な役割を果たすことが期待されている。なお、マクドナルド氏は引き続きスタンダード・カストディのCEOを務めるとのことだ。

X の投稿で、リップルのブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)CEO はマクドナルド氏を同社に迎え入れた事について、次のように投稿している。

Rippleは、MetacoとStandard Custodyという1年ほどの間に2件の大規模な買収を達成しました。そして、Jack McDonald_氏を心から歓迎します。JackはXRPLエコシステムにとって(そして私にとっても)馴染みのある人物です。彼がチームRippleに加わり、当社のステーブルコイン イニシアチブをリードしてくれることを大変嬉しく思います。