公共サービスを強化する釜山のブロックチェーン
韓国の主要港湾都市釜山は世界的なブロックチェーンハブになることを目指し、野心的なイーサリアム(Ethereum)互換のメインネットを立ち上げる計画で、市はブロックチェーン技術を公共サービス全体にシームレスに統合することを目指している事が分かった。
2023年9月21日(木曜日)、韓国第2の都市釜山による取り組みについて、ブロックチェーン技術を公共サービス全体にシームレスに統合することを目指していると現地メディアが報じている。同市はブロックチェーン技術を公共サービスに統合するために重要な措置を講じていると伝えられている。
釜山はこれまで、パス以外のバウチャーやデジタルバウチャーなど、さまざまなブロックチェーンベースのベンチャー事業に取り組んできた。新しいブロックチェーンメインネットは、これらの既存のサービスを統合し、合理化していくという。さらに、互換性を促進するため、メインネットはイーサリアムやコスモス(Cosmos)のようなグローバルなブロックチェーンプラットフォームと互換性がある。釜山によるブロックチェーンへの願望はこれだけにとどまらず、釜山港は、金、銀、銅、原油などの品目が取引のためにトークン化され、極めて重要な役割を果たすことになり、物流倉庫や認証制度などの既存のインフラを活用して、これらの取引を促進する。
釜山のブロックチェーンハブへの挑戦
この取り組みは、「ブロックチェーンハブ」としての地位を確立し、釜山デジタル資産取引所の開発を促進するという釜山の広範な計画の一環である。
当初は、貴金属や原材料などの有形商品のブロックチェーンベースの取引をサポートし、時間の経過とともに、この取引所は仮想資産、トークン証券、その他のデジタル資産を扱うように拡大されるとみられる。これらの取り組みを推進し、イノベーションに基づいた取り組みを確実にするため、釜山市はブロックチェーンイノベーション基金BBFの設立を発表。同ファンドは主に釜山の公的金融機関が支援しており、1兆ウォン(約1,102億円)以上の事業資金を蓄積することを目指している。また、同市はブロックチェーンシティの実現に向けて取り組む企業コンソーシアムBBA(釜山ブロックアライアンス)を立ち上げる予定だ。
釜山の取り組みが成功すれば、ブロックチェーン技術を公共サービスに統合する世界の他都市の前例となる可能性があり、釜山の取り組みは、ブロックチェーン技術の利点を一般大衆に広める上で大きな役割を果たす可能性があると期待されている。