2022年のNFT商標出願が2021年をついに上回る

2022年のNFT特許出願が2021年を上回った

2022年の冷酷なほどの弱気相場は、仮想通貨市場全体に打撃を与え、DeFi(分散型金融)、Web3ゲーム、NFT(非代替性トークン)など、業界のさまざまな部分に影響を与えたが、2022年の10月時点で、NFT商標出願が2021年を上回った事が明らかになった。

クリプトウィンター(仮想通貨の冬)は、世界中のブランドや企業がNFT市場へ参入することを思いとどまらせることができなかったようだ。USPTO(United States Patent and Trademark Office=米国特許商標庁)のマイク・コンドウディス(Mike Kondoudis)弁護士は、NFTへの継続的な関心を示すいくつかの興味深い数字をTwitterにて共有した。

6,000件以上の特許出願

同弁護士は、2022年に入って以降、NFTおよび関連ブロックチェーン商品について、6,366件の商標出願が提出された事を明らかにしている。

これは、2021年の商標出願数2,142件からほぼ200%増加しておりこれは、2022年のこれまでの出願数の約3分の1である。なかでも3月が最も多くの特許出願申請申があり、正確には1,080人が出願。一方、9月は435件の特許出願申請で、年間最低数となっている。2022年3月以降、毎月の申請数が一貫して減少していることに注目である。今ニュースは、NFT全体が苦戦し、FUD(※1)と人気コレクションの評価に関する懸念に満ちているという重要な時期にもたらされたものである。

(※)FUDとは…
Fear=恐怖+Uncertainty=不確実+Doubt=疑問からくる造語で、不確実性からくる恐怖を意味する。

NFT への関心が弱気相場を維持したほか、2021年の出願数を追い越したNFT市場は、アーティストや投資家にとって安心材料となると予想されている。

NFT統計

DappRadar最新レポートによると、2022年第3四半期のNFT取引量は7億1,300万ドル(約1,034億円)に減少し、前四半期から84%減少している。

DappRadar「NFT Overview:Trading Volume vs Sales Count」より画像引用

DappRadar のデータによると、ソラナ(Solana)ベースのNFTプロジェクトは9月に比較的好調で、前月の6,850万ドルと比較して、月間売上高は1億3,300万ドル(約1,034億円)に達している。イーサリアムネームサービスは現在、ボリューム、トレーダー、および売上の点で、DappRadarのトップコレクションをリード。30日間の出来高は70%増加し、3,120万ドル(約45億円)に達している。さらに、売上高は2022年9月と比較してほぼ50%増加している。一方、人気NFTマーケットプレイスのOpenSeaは、進行中のクリプトウィンター(仮想通貨の冬)のおかげで、2022年は猛烈な打撃を受けており、プラットフォーム上の取引量は、3月の最高値から90%以上減少、プラットフォームでの売上は5か月連続で減少している。同弁護士は、は、仮想通貨および関連する商品・サービスに関連する商標出願が2021年を上回ったことを共有。2021年の3,547件と比較して2022年は、4,317件の商標出願申請があったと述べている。