パクソス(Paxos)がカナダのサポートを終了
ニューヨークを拠点とする仮想通貨プラットフォームパクソス(Paxos)は、カナダを拠点とする顧客へのサービス提供を停止すると発表しました。
当NEXTMONEYの特集記事「分散型取引所dYdXがカナダユーザー向けサービスの段階的縮小を発表」分散型仮想通貨取引所dYdXがカナダから撤退した5日後に発表されており、パクソスはdYdXに追随しているとみられています。多くの人を驚かせたのは、パクソスが5月9日にすべての顧客アカウントの無効を計画しており、4月12日(水曜日)にカナダのユーザーに突然出発を通知したことである。
今後パクソスは、カナダの顧客をサポートしないことを決定。6月2日以降、資金の引き出しおよび、同取引所アカウントに資金が残っていない場合、5月9日に口座が自動的に閉鎖され、アカウントは無効になる。一方、アカウントに残高を維持している顧客は、6月2日以降も資金にアクセスして資金を引き出せるものの、新しい取引を開始するためにプラットフォームへアクセスすることはできない。
この突然の決定は、同国内で高まる規制上の懸念の一環として行われたものであり、この動きは、同取引所が将来、OSC(オンタリオ証券委員会)と協力してカナダ市場に再参入する準備ができているかを評価し続けている事が背景にある。週の初めにはdYdXがカナダを拠点とする新規メンバーの受け入れを停止すると発表したばかりである。
なお、同取引所は、顧客の資金が口座に「安全に残る」ことを保証しましたが、できるだけ早くすべての残高を引き出すようにユーザーにアドバイスしている。
高まる規制への懸念
パクソスの閉鎖は、カナダの証券管理者が 2 月に設定した新しい規制を背景にしている。
金融監視機関は、運用中のすべての仮想通貨取引所と取引プラットフォームに、強化された「投資家保護の約束」に従うよう警告。また、パクソスは進行中の仮想通貨の取り締まりの中で、米国の規制当局からも圧力を受けている。同社は2023年2月にSEC(米国証券取引委員会)から、バイナンス(Binance)と同社のバイナンスUSドル(BinanceUSD/BUSD)ステーブルコインパートナーシップを調査していることを知らせる書簡を受け取っている。さらにパクソスは、NYDFS(ニューヨーク金融サービス局)から、BUSDが未登録の証券と見なされたため、BUSD の発行を停止する追加の命令を受けている。