インドとインドネシアが仮想通貨産業ブームの中でパートナーシップを拡大

インドとインドネシアがパートナーシップを拡大

インドのニルマラ・シタラマン(Nirmala Sitharaman)財務大臣とインドネシアの財務大臣スリ・ムルヤニ・インドラワティ(Sri Mulyani Indrawati)氏は、両国間の経済金融対話の開始を発表し、仮想通貨産業ブームの中でパートナーシップを拡大させていくことが分かった。

2023年7月16日(日曜日)、インドのガンディナガル(Gandhinagar)で開催されたG20財務大臣・中央銀行総裁会議で発表されたこの対話は、世界の経済・金融の安定を促進しながら、インドと東南アジアのパートナーシップを深化させることが目的だ。インドの「Look East Policy(日本語訳:ルック・イースト政策)」とその後の「アクト・イースト政策(日本語:Act East Policy)」を背景に、インドとインドネシアの二国間関係は近年繁栄している。なお、両国の関係として、インドネシアはASEAN(東南アジア諸国連合)地域におけるインドの最大の貿易相手国として浮上している。

インドとインドネシアは長年にわたり、商業分野と文化分野の両方で急速な発展を遂げてきた。1991 年の「ルック・イースト政策」とその後の「アクト・イースト政策」の導入以降、両国間の二国間関係は大幅に発展。特に、インドとインドネシア間の貿易は急激な成長を遂げ、2005年以来8倍に増加し、2022年の貿易額は380億ドル(約5.2兆円)に達している。目覚ましい進歩により、さらなる協力のための強力な基盤が築かれ、経済金融対話はパートナーシップを深めるための重要な実現要因となっている。

インドとインドネシアは協力分野に焦点

インドとインドネシア間の経済・金融対話には、相互に関心のあるさまざまな分野が含まれている。

重要な側面の1つに二国間投資があり、これは両国間の国境を越えた投資の流れの増加を促進することを目的としている。両国は、投資機会を拡大し、経済的潜在力を活用したうえで、経済成長の促進を目指している。対話では金融サービス分野での協力強化にも焦点が当てられ、金融機関間の協力促進、知識交換の促進、合弁事業の機会模索などが含まれる。対話におけるもう1つの重要な議論分野は、インフラ開発だ。両国は、経済成長と地域のつながりを促進する上でのインフラの重要性を認識。両国はベストプラクティスを共有し、協力の道を模索することでインフラ開発を加速。それによって貿易と投資の流れを支援することを目指している。

経済対話における仮想通貨産業の関連性

仮想通貨とブロックチェーン技術の人気が高まる中、経済金融対話の開始は仮想通貨業界にとっても重要だ。

最初の発表では明示的に言及されていなかったものの、今対話は両国が仮想通貨とブロックチェーン技術の規制、採用、潜在的な利点について議論する機会を提供。両国ともに、仮想通貨業界における関心と活動の高まりを目の当たりにしており、特にインドでは、個人投資家の参加が増加。ブロックチェーンベースのスタートアップ企業の数も増えている。経済金融対話を活用することで、両国は仮想通貨に関連する政策や規制の枠組みに関する協力と知識の共有を促進できる。

インドとインドネシア間の経済金融対話の開始は、両国の関係強化と経済協力促進に向けた重要な一歩を示唆。今対話を通じ、仮想通貨業界の可能性に間接的に取り組むことで、両国は規制環境を形成し、仮想通貨とブロックチェーン技術の利点を探求する機会を得られる。

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